釣果
アマゴ 18cm〜35cm 数匹
梅雨入りしたものの、中部(全国かも知れませんが‥)の各河川はカラカラです。
「水がないなら行かなきゃいいのに」カミさんにはよく言われますが、現場で叩きのめされないと納得できないんですね、我々釣師と言うやつは。まったく仕方のない「性」です。
こんな時でも水の溜まってる場所、それは本流の大淵しかありません。アマゴも魚類である以上、水から離れては生きていけませんから。大河木曽川にはそんな場所がたくさんあります。今回の釣り場はそう考えて決めました。
午前5時過ぎ、上松地区の木曽川本流の大淵で竿を出します。ここは大アマゴの実績も高く、50cmクラスのイワナも期待できる大場所なのですが、瀬音は小さく、対岸の大岩には30cm以上の減水の跡があります。ダムの放水が始終行われる木曽川ですから仕方ありませんが、問題は減水後の水量です。いつもに比べて唖然とするほど少ない水溜まりに、初めからテンションは下がり気味です。
流れ込みへの第一投から2時間。外道を含むすべての生命体からの音信は不通でした。遠く淵尻で数回小さなライズは見ましたが、私の竿に変化は現れません。
7時半を回ってそろそろ撤退を考えていた時、目印が2回水没。即座に煽った竿は待ち遠しかった大アマゴの手応えを伝えてきます。尺を少し越えるアマゴと遊ぶのにがま渓流 本流スペシャル H 8.5(8.0)は正にぴったりのタックルです。淵の底を対岸へ突っ込む直線的な抵抗を胴から曲がった竿がじんわりと吸収してくれます。
「ああ快感っ…」構える私は夢心地です。
しかしアタリはこの一匹だけ。いくら水がないとは言え何か変です。ここを諦めて数々廻った本流支流各所もさっぱり。仕方なく中流域まで大きく下って、渇水時でもないと流芯まで届かない大きなプールで悪あがき。成魚放流残留組の数匹になんとか遊んでもらうことができたのですが、納得できません。
翌日の朝に長野県南部で起きた震度5強の地震の震源地がちょうど竿を出したあたりでした。ナマズは古来より地震を予知する魚との説がありますが、もしかしたら渓魚たちも何がしかの予知能力を持っているのかも…、ですね。
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