G杯 2017

第39回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権 大会結果速報

2017-02-02

大会結果

大会

第39回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権

主催

株式会社 がまかつ

開催日

平成29年10月15日(日)、16日(月)

開催地

滋賀県 甲南へらの池

18年ぶり4人目の快挙!
宮森大一選手(シード)連覇!! V2

宮森大一選手(44・シード)が、8尺チョウチンの釣りで昨年に続き2度目のG杯を手にした。「第39回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権」(主催・株式会社がまかつ)が10月15日、16日に滋賀県甲賀市の管理池「甲南へらの池」で開催された。宮城県 宮城弁天池、埼玉県 椎の木湖、愛知県 ひだ池など全国5会場の予選勝ち抜きにシードを含む29選手が釣りあげたヘラブナの総重量を競った。決勝戦は16日午後1時から準決勝の勝ちあがり6選手が雨のなか2号桟橋で戦い、好スタートの宮森選手が途中、多少の中だるみもあったが安定した食いで16.6kg(38匹)を釣り優勝した。なお、G杯ヘラブナ釣り選手権の連覇は18年ぶり4人目の快挙。また、同池がホームグラウンドの浜田靖人選手(51・甲南へらの池)が15.6kg(34匹)で2位に、メーターの釣りで中盤から猛追の高橋秀樹選手(46・清遊湖)が15.1kg(37匹)で3位に入った。

【ヒーロー 宮森大一選手】

宮森大一選手 顔写真

人と人との出会いに感謝

人と人との出会いに「これほどまで感謝したことはありません」。昨年に続いて2度目の表彰台の中央に立った宮森選手は、喜びと同時に改めてそう思ったと言う。
会場の「甲南へらの池」は一度も足を運んだことがなかった。いくら何でも「ぶっつけ本番は失礼」と、大会前に妻の純子さんと休みを合わせ、試釣と伊勢神宮参拝を兼ねての旅行を計画。池では「午前中の4時間ほど練習をしました」。連休最後の日とあって関西のトーナメンターをはじめG杯出場の濱嶋勇選手(31・甲南へらの池)らがそろって竿を出していた。
池の状況や魚の大きさなど短時間見るつもりが「声を掛けられるまま並んで釣らせてもらった」。エサの配合や釣り方などを教えてもらい、初めて会った人からも活性などのアドバイスを受けた。
大会初日。宮森選手は上バリを「がまへら 9号」で挑むつもりが「池の規定は8号以下」といきなりのカウンターパンチに「心が折れた」。そこに声を掛けたのが試釣で会った濱嶋選手。対戦者のひとりでもあるのに「知人から『がまへら 8号』を手に入れてくれました」。
本番では池で教えてもらった「見よう見まね」の釣り方で挑戦したが通用するはずもなく、予選3回戦からバラケを大きくし「残っていても、なくても釣れる両方のいいところを合わせた」釣り方で予選、準決勝を突破した。
「雨は苦にならない。むしろ好きです」と、雨脚が強くなった決勝戦も開始からハイペースで釣果を伸ばす。下バリも「ヘラが寄って来たときは重めの鈎にし、アタリが遠くなると軽めの鈎にする」など5、6回交換し、後半こそ少し食い渋りに見舞われながらも逃げ切った。
「昨年優勝しているので恥ずかしい釣りは出来ない」。それだけを頭にたたき込んで臨んだ大会も「親切にしていただいた人たちのおかげで勝てました。感謝しかありません」。
大会史上初の3連覇がかかる来年は「釣りの幅を広げ予選だけは突破したいです」と、控えめながらも昨年以上に力強い答えが返ってきた。

【竿】「軽くて疲れない」
「パワーがあるので魚を難なく寄せれる」
がまへら 紬(つむぎ) 8尺

今回も昨年、優勝に結びつけてくれた相性のいいがまへら 紬(つむぎ) 8尺を使いました。この時期では最も扱いやすいし大好きな竿のひとつです。とにかく軽くてトルクがあるから、魚もしっかり引けるところが気に入っています。
2日目も朝から決勝戦まで振り続けましたが、疲れはまったくありません。それに竿にパワーがあるのでヘラブナも難なく寄せることが出来ます。昨年、今年と連続して優勝させてもらったこの竿に感謝です。もう相棒というよりヘラブナ釣りでは私自身の体の一部と言っていいでしょう。

【上バリ】「エサをしっかりホールドしてくれる」
「吸い込みよく掛かりいい」
がまへら 8号

形状が大きいので大きなバラケエサを打つときには抜群です。エサをしっかりホールドしてくれるので効果は十分です。ハリとしてはオーソドックスなタイプで、私はバラケ用に使います。ですが決勝戦では魚が多かったせいもあって30%ほどがバラケに食って来ました。吸い込みもよく掛かりもいいと思います。準備してくれた濱嶋選手には感謝です。

【下バリ】抜群の強度と掛かり
「軸長設計でエサ付けやすく魚外しやすい」
A1 角(カク)マルチ(白)2号

強度は抜群で、掛かりもしっかりしています。軸長ですからエサが付けやすいだけでなく魚も外しやすいのがありがたいです。ヘラブナの寄りやアタリの状況に応じてA1イブキ 4号と使い分けましたが、この先も安心して使えるハリのひとつです。

【宮森選手 プロフィール】
宮森大一(みやもり・たいち)
1972年(昭和47年)12月26日生まれ、44歳。埼玉県戸田市在住。会社員。
ヘラブナ釣り歴9年。ホームグラウンドは、椎の木湖(埼玉県羽生市)。釣行は平均月に2度。第38回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権優勝。

談話

2位・浜田靖人選手の話
全国大会に初めて出場し2位に入賞できてうれしいです。この池がホームグラウンドなのでプレッシャーはありましたが、何とか表彰台に上がれました。水面にガサがいっぱいいたことでエサが途中で受けられ、入らないこともあって難しかったですが、池が言うことを聞いてくれました。来年も腕を磨いててっぺんを目指します。
【竿】がまへら 紬(つむぎ) 8尺
【上バリ】改良ヤラズ 8号
【下バリ】A1 角(カク)マルチ(白)5号
3位・高橋秀樹選手の話
ガサのすごさにやられましたが、初めて竿を出した池で入賞は感無量です。決勝戦は途中、ガサの状況を見てハリスを触りましたが換えるタイミングをミスしました。取りあえずシード権がありますので安泰です。来年はこれ(3位入賞)を弾みに頑張ります。雑誌の記者さんらから言われる「無冠の帝王」を次回こそ返上します。
【竿】がまへら 千早 9尺
【上バリ】【下バリ】改良ヤラズ 6号
棚網久審査委員長の話
決勝戦は大雨の影響などで環境が変わり、魚の量も増えて対応にてこずった選手ほど釣果が伸びなかったと思われます。またセット釣りの選手が逃げ切りましたが、後半からダンゴの選手も追い上げており、競技時間があと30分あれば結果がどうなっていたか分からないほど見応えがありました。
連覇の宮森選手は自分の釣りをしたらいいと言う考えで結果を出しました。池の状況を熟知している浜田選手は、自分自身との闘いのなかで焦らず冷静にマイペースで釣っていました。3位の高橋選手は良型も混じっていましたが釣り座や釣り方の違いが差になって出たのでしょう。

決勝戦結果

順位ゼッケン氏名代表会場釣座重量(kg)枚数
優勝29宮森大一シード4916.638
準優勝18浜田靖人甲南へらの池5115.634
第3位9高橋秀樹清遊湖5715.137
415小野弘晶清遊湖4714.833
513袋瀬健二甲南へらの池5313.032
610伊藤泡舟椎の木湖5512.029

準決勝結果

【1組】
ゼッケン氏名
代表会場
釣座釣果総重量順位
10伊藤泡舟
椎の木湖
457.816.82
6.6
2.4
2大谷芳光
清遊湖
467.412.04
4.6
 
29宮森大一
シード
487.417.71
6.8
3.5
22濱嶋 勇
甲南へらの池
497.014.63
7.6
 
【2組】
ゼッケン氏名
代表会場
釣座釣果総重量順位
18浜田靖人
甲南へらの池
512.118.31
7.8
8.4
23都祭義晃
宮城弁天池
526.213.63
7.4
 
20岡田健司
ひだ池
543.412.44
9.0
 
13袋瀬健二
甲南へらの池
558.817.52
8.7
 
【3組】
ゼッケン氏名
代表会場
釣座釣果総重量順位
4伊藤正弘
甲南へらの池
575.614.13
8.5
 
26山本敏之
椎の木湖
587.611.44
3.8
 
9高橋秀樹
清遊湖
607.115.92
1.5
7.3
15小野弘晶
清遊湖
617.518.81
3.5
7.8

予選リーグ戦結果

【予選1組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
1 松橋忠治
清遊湖
45 6.8 6.8 94 6.6 8.1 54 7.0 10.0 24.9 3
  2.5 4.0
     
2 大谷芳光
清遊湖
46 7.2 7.9 95 8.6 8.6 53 8.5 9.9 26.4 1
1.7   2.4
     
3 久枝隆司
ひだ池
47 6.1 6.1 93 8.0 8.0 51 8.4 8.4 22.5 4
     
     
4 伊藤正弘
甲南へらの池
48 1.8 9.4 92 7.8 7.8 52 8.4 8.4 25.6 2
8.6    
     
5 東末伸之
甲南へらの池
49 8.4 10.0 91 4.9 4.9 55 6.9 6.9 21.8 5
2.6    
     
【予選2組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
6 小寺則之
ひだ池
51 3.3 3.3 79 7.3 11.3 58 4.8 4.8 19.4 5
  5.0  
     
7 川上智司
ひだ池
52 4.8 4.8 81 6.6 6.6 60 2.0 8.0 19.4 4
    7.0
     
8 松本茂行
宮城弁天池
53 2.7 10.5 82 6.1 6.1 61 6.5 6.5 23.1 3
8.8    
     
9 高橋秀樹
清遊湖
54 3.3 11.6 80 8.2 12.4 57 2.4 10.2 34.2 1
9.3 5.2 8.8
     
10 伊藤泡舟
椎の木湖
55 4.2 10.5 83 2.3 8.8 59 3.7 8.7 28.0 2
7.3 7.5 6.0
     
【予選3組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
11 安藤嘉洋
椎の木湖
57 8.8 10.0 88 5.4 5.4 48 8.3 9.7 25.1 3
2.2   2.4
     
12 南 治孝
甲南へらの池
58 6.5 6.5 86 5.5 5.5 45 2.4 2.4 14.4 5
     
     
13 袋瀬健二
甲南へらの池
59 8.3 17.3 87 6.9 6.9 46 4.7 4.7 28.9 2
8.0    
3.0    
14 廣部良治
清遊湖
60 1.4 8.6 85 3.7 3.7 49 2.6 2.6 14.9 4
8.2    
     
15 小野弘晶
清遊湖
61 1.7 16.4 89 2.0 8.0 47 7.4 7.4 31.8 1
9.0 7.0  
7.7    
【予選4組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
16 加藤智和
ひだ池
95 1.8 1.8 48 4.8 4.8 87 3.4 3.4 10.0 5
     
     
17 奥 貴至
甲南へらの池
94 7.0 7.0 45 4.0 4.0 88 5.6 5.6 16.6 4
     
     
18 浜田靖人
甲南へらの池
93 8.6 10.6 47 4.4 4.4 86 4.0 10.6 25.6 1
3.0   7.6
     
19 久保田健
清遊湖
92 3.6 10.6 49 6.5 6.5 85 6.6 6.6 23.7 3
8.0    
     
20 岡田健司
ひだ池
91 7.4 7.4 46 7.8 7.8 89 8.2 9.4 24.6 2
    2.2
     
【予選5組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
21 服部信治
甲南へらの池
89 5.4 5.4 58 6.1 6.1 81 7.2 7.2 18.7 5
     
     
22 濱嶋 勇
甲南へらの池
88 9.3 18.7 57 8.1 8.1 79 2.4 10.3 37.1 2
2.5   8.9
8.9    
23 都祭義晃
宮城弁天池
87 7.8 15.8 61 6.0 12.8 82 6.9 16.0 44.6 1
8.4 7.8 7.9
1.6   3.2
24 小原泰則
椎の木湖
86 8.0 8.4 59 5.1 5.1 80 6.6 6.6 20.1 4
1.4    
     
25 鈴木則之
椎の木湖
85 8.8 9.8 60 8.4 8.4 83 7.0 7.0 25.2 3
2.0    
     
【予選6組】
ゼッ
ケン
氏名
代表会場
第1試合 第2試合 第3試合 総重量 順位
釣座 釣果 釣座 釣果 釣座 釣果
26 山本敏之
椎の木湖
83 4.3 4.3 51 4.5 11.9 93 8.6 8.6 24.8 2
  8.4  
     
27 江口和博
ひだ池
82 5.6 5.6 53 4.2 4.2 91 6.3 6.3 16.1 4
     
     
28 山田剛弘
宮城弁天池
81 4.6 9.9 52 6.8 6.8 92 16.7 3
6.3  
   
29 宮森大一
シード
80 5.7 11.5 54 8.4 8.4 94 7.0 9.4 29.3 1
6.8   3.4
     

※敬称略

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