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G杯 2024
2024-08-30
大会結果
第47回G杯争奪全日本アユ釣り選手権
開催日2024年8月4日(日)~8月6日(火)開催地岐阜県 馬瀬川参加選手42名※2名体調不良により棄権審査方法予選は各試合での早がけのポイント制で、ポイントの総合計で各組の順位を決定。同ポイントの場合は、鮎の総匹数(オトリを含む)で、さらに同匹数の場合は抽選で上位を決定。決勝トーナメント競技は鮎の総匹数(オトリを含む)で順位を決定。同匹数の場合は総重量の重い方を上位とする。
第47回G杯争奪全日本アユ釣り選手権が2024年8月4日(日)〜6日(火)に岐阜県馬瀬川で開催され、全国各地で行われた予選の上位入賞者やシード選手、昨年の登龍門優勝者、そしてがまかつ推薦の42名が参加し、熱い戦いが展開された。日中はむせ返るような暑さで水分を十分に補給しながら競技が行われた。
5日は予選リーグ。黒石堰堤下流から清流大橋上流側の間に4つのエリアを設け、抽選で4組に分かれて各エリアを巡るかたちで、90分の試合が4戦行われた。予選リーグは早がけ(オトリ込み10匹)のポイント制で、ポイントの総合計で順位を決定。それぞれの組の中で、上位3名が決勝トーナメントへと進む。
予選リーグ第1試合の開始は午前6時半。事前の予想では、90分試合のため早がけ10匹はきついだろうという話もあった。しかしながら、そこは全国各地から勝ち上がってきた精鋭たち、第1試合から早がけで抜ける選手も見られた。
第1試合、第2試合は比較的流れの緩いトロ場などでじっくり竿を立てて泳がせていた選手が早抜けしたり、好成績を収めていたが、昼食後の第3試合からは瀬の鮎が活性化。見事な黄色い鮎も掛かるようになってきた。朝は渋かったものの、だんだんと鮎のスイッチが入ってきた感じだ。各エリアで早抜けする選手も続出した。
第3試合の不動橋下流から豊年橋上流間のエリアで、そんな状況を敏感に感じていた島田雅司選手の釣りに注目してみた。競技が始まり、まずは流心にある色のいい石狙いを定めた島田選手。だが、オトリをいきなり強い流れには送り込まず、最初に緩いヨレに入れる。そこからオトリが素直に入っていくように少しテンションを抜いて待つ。すると、オトリが流れにスッと入って、その瞬間に追われる!1発目はそんなパターンだった。いきなり強い流れにがっちり入れるとオトリの泳ぎも硬くなるので、いかに水中で自然体を作って泳がせるかに執心している。「普段は割と引き釣りなんですけど、瀬の中でも泳がせたりテンション乗せたり、最近は抜くこと、マイナスのテンションを意識しながら釣っていますね」と事後に話してくれた。
東隆信選手も同様にちょっとした深みの流れの脇、流心から脇にちょっとズレたところを狙っていた。大石がごろごろあるポイントなので、流れのポケットのようなところを攻めていくと次々にヒット。反応がなくなると、人が立つ浅めのところ、いわゆる竿抜けを狙って鮎を追加していく。オトリを落ち着かせて誘うような感じで攻めるのが印象的だった。
浅見豊選手も瀬の脇の一本筋を集中的に攻めて快釣。廣岡保貴選手は1尾目をすぐ掛けたもののバラシもあり、リズムに乗れない様子。さらにオトリが弱ってしまい、苦戦を強いられていた。結果、このエリアでは島田雅司選手、東隆信選手、浅見豊選手、渡邉敦選手が早々に10匹早がけを達成した。
第4試合は活況が続き、エリアによっては1時間ほどで半数が早抜けするという状況。瀬で釣ってきた鮎は真黄色で馬瀬川を象徴するような美鮎ばかりだった。下見の際とは状況が違い、釣れる場所も違う、前半と後半で活性の上がる鮎のポイントが違うという変化をうまく読んで攻略し、素晴らしい釣果を上げていた選手たちには、まさに脱帽だ。
予選リーグを勝ち上がり翌日の決勝トーナメント予選へと進んだのは、中山一輝選手(三隈川予選代表)、飯野浩史選手(神流川予選代表)、森峻士選手(長良川予選代表)、山﨑秀明選手(長良川予選代表)、下田成人選手(安曇川予選代表)、小野哲朗選手(登龍門代表)、瀬川裕治選手(狩野川予選代表)、長谷川哲哉選手(鬼怒川予選代表)、佐藤豊文選手(鬼怒川予選代表)、島田雅司選手(神流川予選代表)、東隆信選手(三隈川予選代表)、久保智宏選手(安曇川予選代表)の12名。ここから2組に分かれ、90分の戦いを行う。勝敗はオトリ込み、釣った鮎の総匹数で決定し、同匹数の場合は総重量の重い方の勝ちとなる。この決勝トーナメント予選の「90分」という時間はとても大事で、ここでの勝敗が今後の運命を大きく左右する。
5日夜に激しい雷雨があった影響で、15cmほど水かさが増してやや濁っている中でのスタートとなった。下流部、上流部に分かれ、それぞれ6名ずつが技を競う。前日の予選リーグで朝一は流れの緩い場所やトロ場などで釣れたのだが、当日は朝から瀬でもいい鮎が掛かる状況。競技は午前6時半に開始し、下流部に入った島田選手が早々に掛ける。それに長谷川選手も続く。瀬川選手は本流筋ではなくやや緩い流れを攻めて1匹目を取り込む。東選手も続いて瀬で掛け、上流側では下田選手が開始30分ほどであれよあれよと8尾を仕留めていた。
下流部エリアで長谷川選手に注目すると、好スタートを切ったもののその後は我慢の釣りが続いていた。「最初でっかい鮎が掛かったから次が続かなかったんだと思うんです。大きすぎて泳ぎも悪いし。その後は全然…。流心が掛かるかなと思ったんですけど、全然掛からなくて。結局左岸のヘチの少し白っぽいところをメインで、やり通した感じです。非常に渋い我慢の釣りでしたが、競技終了5分前くらいに岸まで1mか1m50cmくらいのところでパパッと2匹取れました。奇跡ですよね」と話す長谷川選手。やはり大きなテーマはポイント選びで、思惑が的中した選手は本来の持てる実力を発揮。
準決勝に進んだのは、1組から下田選手、飯野選手、2組は島田選手、長谷川選手。準決勝は1組の1位と2組の2位、1組の2位と2組の1位が対戦。上流側で下田選手と長谷川選手、下流側で島田選手と飯野選手の2組に分かれ、不動橋下流から豊年橋上流間で総尾数を競った。下流側に入った飯野選手がまず早々にヒット。瀬をメインに落ち込みのたるみなどピンポイントをていねいに攻める展開。
下田選手は上流のトロ場からの背肩へ入る。だが、下見で行った際は石の色はよかったそうだが、いざポイントへ入ると思ったより色が悪い。「水位が上がっていたため流心に鮎が入らずにヘチにいるかなと思い、ヘチは石の色もよい感じだったので足元の筋を狙いました。1尾目は放したらすぐに掛かったので、それで自分のペースが掴めたかなと思います」
下見では瀬を釣ってもいまいちだったという下田選手。「水中糸にフロロラインばかり使っていました。メタルラインで引いてもあまりペースよく釣れなかったので、フロロラインの方が印象はよかったです。ですが、昨夜降った雨で水位が上がったので、メタルラインで始めてみると、オトリを放したらすぐ反応があり、鮎が掛かったので、これが合っていると思い、今日はこれでやろうと決めましたね」その後は釣り下りながらポツポツ追加していくが、イメージ通りにはなかなかいかないのか、一気に下流へと下り、長谷川選手が釣っていない場所を攻めていく。「反応が朝よりも悪くなって、牛舎前のポイントは濁りが濃くなっていたんで、浅いところを狙う方がいいのかなと思い、一番上の浅い瀬を引きに行きました。1尾目は口掛かりですぐ外れましたが、2尾取り込みました。それでヤナギの木の下とか、鮎が残っているであろうところを探ってみるも、いまいちで…。濁りすぎていたのかもしれません」と下田選手。
島田選手は昨夜の土砂降りから、高水を想定し、一回り太い仕掛けを作り直していた。比重の少し高い008の水中糸に替え、天上糸もナイロンを使っていたものをフロロに替えて号数も0.6号から0.8号にした。中ハリスも0.8号で付け糸も0.4号にしたことで、大石が点在する場所でも強引な釣りもできるよう考慮。「馬瀬は透明度の高い川なので濁っているときって追いが悪いのは分かっていました。最初1尾は取れたんですけど、その後まったく反応が…。石色はいいはずなんですけど、どこかに入っていたんだとは思うんですよ。追いが悪い中で3回連続でバレてしまって、自分の釣りのパターンがまったく成立しないなと思っている中で1尾、2尾と追加して、残りの多分15分、20分ですかね。なんとか自分のパターンの釣りができ、あとは透明度が出てきたので、石を見ながら釣らせてもらって運よく入れ掛かってよかったかなと思います」
石をひとつひとつていねいに釣っていくのが島田選手のスタイル。「馬瀬はそこかなと思っています。石が見えさえすれば自分の釣りができますよね。透明度が増し、いつもの馬瀬川になったので決勝戦も頑張りたいと思います」
上流域での下田選手と長谷川選手の対戦結果は長谷川選手が8尾で478,8g。下田選手も8尾だったが、509,3gで決勝へと進出。下田選手が結果的に1尾でかいアユを掛けていたのが大きかった。下流域での対戦結果は飯野選手6尾399,8g、島田選手9尾550gで島田選手が決勝へ。
決勝の舞台は、馬瀬川上流漁業協同組合前。試合時間は前半・後半ともに各60分で、ハーフタイムで釣り場を交代し、総匹数を競った。前半戦、下田選手は下流側のトロ瀬、島田選手は上流側の瀬に。両者とも順調に1尾目を掛け、好調な滑り出しに見えた。「けっこう雰囲気はあるのになんか掛からない。そのためハリは刻と競技SP OF(速攻)を使い、瀬が深いときや流れが強い場所では大きめのハリにしたり。タナみたいな緩いところだと7号に替えてちょっと横に振ったりして泳がせるようにしていました。朝もバレるのが多くて、鮎はくるのですが、ちょっと追いが弱かったのかもしれません。それが一番の課題。昨日もそうだったんですが…」と下田選手。一番入りたいと思っていたポイントには、一般の釣り人が入っていたため、その下に陣取る。しかし石の色が思っている色ではない。ほどなく一般の釣り人が上がっていたので、期待のポイントへ入るとすぐにポンと掛かり、その後、連発。
前半を終えたところでスコアは下田選手8尾、島田選手6尾。後半どうなるか、まさに迫真の戦い。ここと思う石をていねいに攻め、粘りの釣りを展開して地道に数を伸ばしていく島田選手。「このままうまく行くかなと思ったんですけど、仕掛けのトラブルがあって、10分、15分ロスしてしまいました。そのため自分が最後にいいオトリでやろうと思っていた場所を攻めきることができませんでした」。これが勝負の綾となってしまい、場所交代後、下田選手がその場所で入れ掛かり。「やはり凄い嗅覚ですよね、改めて下田さんの強さを感じます」と島田選手。
狙いを定めたポイントでイメージどおりに釣れ、楽しく自分の釣りに没頭できたという下田選手。馬瀬川の釣りを熟知し、大きい鮎をできるだけ数釣るような漁師の釣りと師匠・金澤重臣さんの釣りを融合して攻める島田選手。結果は、ノントラブルで尚且つ優れたポイント眼力を発揮し、コンスタントに釣果を伸ばしていった下田選手が17尾、島田選手が10尾となり、下田選手が第47回のG杯チャンピオンの栄冠を手にした。
優勝 下田成人 選手 (安曇川予選代表)
準優勝 島田雅司 選手 (神流川予選代表)
第3位 飯野浩史 選手 (神流川予選代表)
優勝 下田成人選手のコメント
今日はイメージ通りに釣れたのが、一番よかったですね。途中から、大会ではあるのですが面白くなってきて、夢中で釣っていました。決勝では浅いかなと思ったポイントで、いきなりドボンと頭から浸かりこんで、それで目が覚めてちょうど良かったんじゃないかと思います。今は夢を見ているような気持ち。大会に出続けたら夢が叶うというか。G杯取ってほっとしていますが、まだ実感がないというのが実際のところです。家帰ってビール飲んでそれからちゃうかな(笑)。「ああ優勝したんかな」って。地区予選から勝ち上がるのは結構厳しいんですよ。シード権が取れたので、来年も恥ずかしくないような試合をしたいと思っています。
準優勝 島田雅司選手のコメント
馬瀬川で釣らせたら、うまい人はたくさんいるかと思うんですけど、それでも今回のG杯に関して言えば、昨日今日と一番自分がこう釣りたいとか、自分が一番馬瀬のアユを釣るんだという気持ちで臨んでいたので、その部分の悔しさは本当にあります。決勝では、父から教わった漁師の釣りで人よりも大きいアユを掛けたのは僕だと思っていますので、その部分では良かったかなと思っています。今後、大会というよりも釣りそのものをもっと楽しみたいですし、どうしても大会となると楽しめないところも正直あるので…。下田さんのように去年の悔しい結果が今年につながるようにしたい部分もありますけど、今は何よりも父とプライベートで釣りに行きたいなって思っています。
第3位 飯野浩史選手のコメント
地区予選は何回か出ているんですけど、G杯は今年初出場で本大会は初めてです。3位というのは自分としては出来すぎですね。3位決定戦ではエリア選択権のカードを引けたので、自分がここと思う瀬で先に釣れて数が取れたのが良かったと思います。上流は平瀬みたいな浅い場所で、ちょっと苦手なポイントなので自分が入っても釣れないかなと思っていました。
エリア選択権がなく、長谷川選手が入った平瀬からのスタートならちょっと苦戦したかもしれないです。引き釣りの方が得意で、瀬ではオモリを付けてベタ竿でゆっくり引いていく感じの釣りをしました。後半は泳がせになってしまう感じですが、ちょっと軽く引っ張って、そんな感じで何尾かは取れましたね。普段の釣りは自分が楽しい釣りをやりたいので、ガチャガチャした荒い瀬に入っちゃうんですよね。シード権をいただいたので、また来年も出て、恥をかかないように頑張ってやりたいと思います。
★下田成人選手のウイニングタックル★
竿:がま鮎ダンシングマスターMH
鈎:刻・競技SP OF(速攻)
ハナカン:楽勝ハナカン6.5号
サカサ鈎:ミクロサカサ
背鈎:自作2号
ハリス:SUNLINE 鮎ハリス
天井糸:SUNLINE 天糸フロロ
水中糸:SUNLINE ハイテンションワイヤー0.06号
接続糸:SUNLINE 鮎水中糸フロロ0.4号
がま鮎 ダンシングマスター
ザ・ボックス G-HARD V2 刻R
ザ・ボックス T1 刻
ザ・ボックス T1 競技SP OF(速攻)
楽勝ハナカン
<決勝トーナメント競技説明>・予選組は抽選により決定。準決勝の対戦カードは予選の結果によって決定。・順位決定戦は、各予選3位、4位の計4名によって5~8位を決するために実施。・予選、準決勝、順位決定戦は90分1試合。釣ったアユの匹数(オトリ込み)の多い方を勝者とする。・匹数が同じ場合は、総重量(オトリ込み)の多い方を勝者とする。総重量も同じ場合は前試合の釣果にて勝者を決定する。・決勝戦、三位決定戦は60分ハーフの前後半戦、合計120分1試合。釣ったアユの匹数(オトリ込み)の多い方を勝者とする。・匹数が同じ場合は、総重量(オトリ込み)の多い方を勝者とする。総重量も同じ場合は前試合の釣果にて勝者を決定する。
①
②
③
④
⑤
⑥
7:32
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第47回G杯争奪全日本アユ釣り選手権 地区予選 長良川会場
2023-06-26
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2023-06-19
第47回G杯争奪全日本アユ釣り選手権 地区予選 三隈川(大山川)会場
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