ダンシングマスターは開発チームと
17回も改良したな
ダンシングスペシャルからはじまってダンシングマスターになって、手掛けて7年以上になるのう。その間に何回も、ああでもないこうでもないと何回も構造をやり変えたな。新しいダンシングマスターは17回も改良を繰り返したんよ。開発チームはようやってくれたと思います。
今の竿はトーナメントや大鮎を意識した竿が多いんよ。言い換えたらやり込んだ人が楽しめる竿やな。それよりワシは誰でもが楽に持てる、年配の人がよく行く川幅が広い下流と違う、上流で楽しめる竿を作りたかったんよ。野鮎としっかり遊ぶ気持ちを大事にしたかったんよな。本来の鮎釣りの楽しさを伝えたかったんよ。
ビシッとブレんと止まらなアカン
そのため一番問題は継ぎの部分よ
この竿の狙いはよ、より細く軽くやな。でもな細い軽いばっかり考えてはアカンのよ。また硬すぎるとのされるし。胴調子で相手の力を吸収するような感じに仕上げんと。それにシュッと振ってビシッとブレんと止まらなアカンのよ。特にな、引き抜いたときに竿がピシッと止まらないかん。
そこで問題になったんは、竿の継ぎの部分よ。これは悩んだな。開発チームとな。とにかく、竿をバラしたら分かるんやけど、号数ごとに内部の継ぎの位置や幅なんか全部違うわけや。言葉ではここまでしか言えんけどな(笑)。それと風が吹いたときにこの良さが分かる。竿を持ってても疲れんのよな。竿の切り返しも早いんよ。操作性がええということやな。
みんなにありがとうって言われたら
一番うれしいなあ
調子の表示は今までの引抜早瀬とか引抜急瀬とか言うのはやめた。それだったら早瀬は早瀬しか釣れん、急瀬は急瀬しかみたいになるだろ、それでタイプをM、MH、Hという表示にしたんよ。
まあ、どこでもやれるということや。どれを使うかは魚の大きさで判断したらええということやな。まあ、ハードな状況以外やったら、
泳がせ釣りも引き釣りでもなんでも使えるしな。最初に買うとしたらMHですわ。お勧めです。ビギナーでも使いやすいと思います。ただ注意点は竿の扱いやな。
普通に無理なく扱えば大丈夫やし。27cmクラスがきたら無理せず引き抜かんと寄せたらええんよ。それに全体に今竿の値段が高いし2本も3本も買えんだろ。
だからトラブルを解消するために調子は強めに作ってあるんよな。
ワシはみんなに買ってもらって、使いやすい、ありがとうって言うてもらったら一番うれしいなあ。デザインもええやろ、きれいやろ、楽しくなるだろ…。
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新しい掛けバリも威力を発揮した。これも自ら開発に乗り出した。「G-HARD V2 MシステムEX・マイクロ」。なんと4号からラインナップ。
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絶対にブレない、風に強いロッド。試行錯誤したのは継ぎの部分だった。
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「この竿の良さが分かるかい…」。愛弟子の北村憲一さんと冗談まじりで様々なディスカッションを繰り返し進化していく。
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フィールドで自分なりに綿密にチェックする。開発チームはハラハラドキドキ…。
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泳がせ、引き釣りなどオールマイティーに使えるのも魅力である。特に7.5mは短い長さを生かして軽快な釣りが展開できる。