金属をも穿つ脅威の新素材
1991年のG-HARD誕生から30年。
ついに辿り着いた究極の素材G-HARD V2。
硬く強靭なその”鈎先”は金属をも穿つ
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「鈎先の鋭さ」は鈎を選ぶ上で最も重要な要素。 「G-HARD V2」はこの釣鈎の命ともいえる鈎先の鋭さが従来材と比較して5倍以上長持ちする。 この常識破りの驚異的な耐摩耗性により長時間の使用においても鈎先の鋭さが持続し、 不意に訪れるチャンスにも本来の鋭さでターゲットの硬い口元に鋭く刺さり込む。
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「G-HARD V2」は高い素材ポテンシャルと特殊な熱処理技術により、釣鈎素材史上最高レベルの高強度を実現した。 この高強度は「鈎の頑丈さ」に直結し、不意に襲い掛かる大型のターゲットに対しても余裕をもったやり取りを可能にする。 鈎の強さの指標となる「フトコロ強度」は従来材と比較して最大40%アップ。 それはアングラーに「まるで1ランク太い鈎を使っているような安心感」をもたらす。
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硬度が低い鈎は、魚に刺さり込もうとする力(貫通力)が素材の変形により吸収されてしまい「刺さりが悪い鈎」になる。 刺さりが悪いと、すっぽ抜けや浅掛かりといったバラシにつながる。 「G-HARD V2」は、素材の硬さに起因する「鈎の形状維持能力」が高いため、鈎先に負荷が掛かった際の変形が少なく、 設計通りの鋭い刺さり込みを発揮。魚が掛かったあとも高い形状維持能力により、鈎の伸びを抑えバラシを防ぐ。
行きついた究極の素材
G-HARD V2
『鋭く、硬く、強い鈎』。がまかつが追い求める鈎の理想は変わらない。しかし、単純にみえてこれらの要素を実現することは容易ではない。
遡ること30年、幾多の試行錯誤の末、理想に限りなく近い釣鈎「G-HARD」が誕生した。
この「G-HARD」は、金属に穴をあける切削工具「高速度鋼(ハイス)」を釣鈎専用に進化させた「スーパーハイス鋼」であり、
これまでの釣鈎材料の主流であった高炭素鋼を遥かに凌駕する耐摩耗性・硬度・強度を備えていた。世界一の強さを誇る釣鈎の登場に釣り人たちは驚いた。
多くの釣り人の支持を集めた「G-HARD」であったが、そのあまりの硬さゆえに加工性において通常材料よりも難易度が高く、カエシのない鮎鈎等、ごく僅かな製品への採用に限られていた。
「G-HARDの性能で、あらゆる魚種・釣法に対応する鈎を造り出せないものか」
カエシ、あるいは管といった加工を可能にしながらも、G-HARDと同等の性能を誇る鈎。
長年に渡る材料研究の結果、ついに「G-HARD V2」の開発に成功した。
当然、通常材料とは比較にならないほど高度な製造技術を要求される。そもそも従来の自動焼き入れ装置では対応できず、「G-HARD V2」のポテンシャルを最大限引き出すべく専用装置を導入するにいたった。
釣鈎は魚と釣り人をつなぐ唯一の接点。その釣鈎において限界ともいえる到達点にいたった「G-HARD V2」シリーズは、この先、多くの釣果を釣り人にもたらすことになるだろう。
LINE UP
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Mシステム EX
掛け鈎は3タイプある。左から超小鈎のマイクロは4、5号。3本錨用は5.5、6.5、7号。4本錨用も同じ号数をラインナップ。 3本錨は太軸頑丈設計でバランスの良い形状でトラブルが少なく、渇水や中期以降に向く。 4本錨は中軸設計で3本錨よりやや鈎先が外向きで掛かりが良い。シーズン初期に向く。
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※画像はプロトタイプです。
実際の製品とは異なります。Mシステム EX
ONE DAY PACKONE DAY PACKは便利なハリス付き。このハリスは特注マーキングハリス(ナイロン)搭載でサカサと錨部分にピンク色を配色し、 オトリを寄せた際にサカサの外れ、錨の絡みが分かりやすく、手返しが向上。 ナイロンハリス使用のため小鈎であってもしっかり絡みつく。
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「みんな楽に釣りができるように考えるんよ」
がまかつテクニカルアドバイザー&フィールドテスターとして活躍する松田稔のモノづくりの信条であるロッドもそうだが繊細なハリに対しても深い思い入れがある…。
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ムッ、いま追われたか。川のなかのオトリはどんな体勢で尾を振っているのか、錨の位置は…。鮎師は常にオトリの動きと仕掛けのことを考えている。 -
5 号を武器に20~23cm級をコンスタントに抜いた。セレクトは正解。 -
終盤の高知県新荘川で4号をセットするか5号にするか…。悩める松田。
天然の鮎が追いかけるシーンを見て…
ワシは川面が穏やかなで鏡みたいになったとこでな、追うところを観察したんよ。3年間もな。それで掛け鈎はこうあったほうがエエんちゃうか、と答えを出したんよ。それ今回のMシステムEXなんよ。
4号と5号の小鈎にこだわった…
まず小鈎にこだわったな。4号、5号ですわ。普通では使わん小さい号数やと思う。
鈎が小さいということはやな、オトリに負担が掛からんからより自然に泳ぐ、根掛かりしにくいから釣りのリズムが崩れん、
背掛かりが多いから掛かった鮎へのダメージが少ないんよ。さらに自然に近い状態で泳げるように軽量につくったな。
「G-HARD V2」で鈎先の耐久性もアップしたし頑丈で小鈎でも良型に耐えるようにしたんよ。去年な160か170gのヤツを4号のハリでパーフェクトにやった。
ところがですよ、手に刺さったんよ、これが取れんのよ。強烈な刺さり方やったわい(笑)。
硬いカーボンより柔らかいナイロン…
尾ビレから錨を出せとか言うだろう、それは硬いカーボンハリスを使うからで、絡み難いんよ。それで出すんや。そんな必要はないんよ。
硬かったら間違いなしにハリ先が滑るんよ。それで糸も柔らかいナイロンにしたんや。そしたら掛かるんよ。だから小鈎であってもしっかり絡みつくな。
たまにウロコだけが掛かってくるだろ、シーズン初期はまだいけるけど、後期はウロコが硬くなって鈎先が止まることがちょいちょいあるだろ。それも解消したな。少ななったな。これも良さですわ。
いままでだったら30cmの鮎は8.5号か、9号を使うだろ、それが7号でいけるんよ。自分がやり込んで実験してつくったから自信を持ってます。ハイッ…。
渓流鈎の究極を追求するために
不可欠だった素材
理想の渓流鈎とはどんなものであろうか。
まず、鋭い事。鋭い鈎先は川虫を弱らせずに鈎付けできるし、イクラを潰すこともない。
なにより軽いアワセでも渓流魚の硬い上アゴを貫き、鈎掛かりする。
次に細い事。警戒心が強く、目のいい渓流魚には可能な限り細い軸の鈎がいい。
細く軽量な鈎はエサを自然に流すことができ、根掛かりもしづらい。
また、軸が細ければエサは弱りにくく、アワセの際の刺さり込みがいい。
そして硬い事。力が加わっても鈎形状が変化しなければ、アワセの力を逃す事なく鈎先に伝えることができ、
鈎の変形や伸びによるバレもなく掛かった魚を取り込むことができる。
多くの鈎に採用されている高炭素鋼でも理想に近い鈎を作ることはできたが、
極限のやり取りを要求される状況では素材ポテンシャルの限界に達し、
折れや伸びが起こっていた。理想とする究極の渓流鈎を具現化するには、
この「素材そのものが持つポテンシャルの向上」という究極素材の開発が必要不可欠であった。
鋭く細く硬いV2ヤマメという
渓流鈎の完成形
がまかつ鈎研究室が長年の試行錯誤を重ね、ようやく開発に成功した鈎素材がある。それが強靭な硬さと粘り強さをあわせ持つG-HARD V2である。
ようやく渓流鈎の理想を具現化する素材を手に入れた。こうしてV2ヤマメが誕生した。
G-HARD V2には大きな特徴がある。それは摩擦に対する強さ、耐久性である。
通常の鈎素材に比べ5倍の耐摩耗性を誇る。つまり鈎先が摩耗し難い。
川底の石や渓流魚の硬い上アゴと接触しても鈍り難いのである。
そのため渓流鈎の形状の中でもより鈎先の露出の高いヤマメ形状をG-HARD V2の渓流鈎シリーズ第一弾に採用した。
実釣の最終テストにおいて、V2ヤマメは明らかなアドバンテージを示した。
渓流釣りでは、鈎がしっかり刺さり込まずに浅掛かりした場合、渓流魚の首振りによる鈎外れが多発するが、
V2ヤマメを使うと軽いアワセでも硬い渓流魚のアゴに深く刺さるため、明らかにバラシが減った。
また、スレ掛かりが増えた。これは細く鋭い鈎先が長時間変わることなく維持され、かつ、アワセやファイトの衝撃での形状変化が少ないことの証明に他ならない。
繊細さと力強さを兼ね備えたV2ヤマメは、渓流鈎の理想に限りなく近づいた。
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