クボミとシッポでアジを惑わす
ナチュラル微波動でアジ、メバルのマイクロベイトパターン攻略
「誰もが使いやすく、いかなる状況もカバーするスタンダードモデル」。これがエクボ2.2inのコンセプトだ。そんな扱いやすさの筆頭に来るのは、なんといっても「まっすぐ綺麗にワームを刺せること」だと藤原真一郎は力説する。ボディーの先端には「ショートガイドホール」(フックポイントを挿入する穴)が設けられており、ボディーの形状からもフックを出す位置が非常に分かりやすい。これは、ライトゲームのビギナーにとってはなによりの特性である。
ボディーには、ネーミングの由来となったディンプル(エクボ)が並んでおり、ゴルフボールのそれと同じ効果で乱流の発生をおさえ、姿勢を安定させ過剰な水押しをセーブ。これに接合部を限界まで絞り込んだ、レスポンスの良いテール(水中に置くだけで常に動き続けているとか)を採用することで、尾ビレだけを動かして泳ぐ極小の小魚にも似た「波動のギャップ」を作り出している。「ライトゲームのワームは、ボディーのリブが水をつかむ構造のものが多くて、それは釣れる要素でもあるけれど、時にはリブの創り出す波動、ボディーの動きや屈折があってアピールが強すぎる局面もあるんです。その点エクボは、誰が使っても同じ微波動を安定してキープしてくれるので汎用性が高いと同時に、極端な食い渋りにも強いんですよ」。
この特性は、ジグヘッドとの相性にも表れる。渋い局面では多用される小さなワームは、マッチするウエイトの幅が小さいほど狭くなるが、エクボは2.2inという長さと太さにより0.2~3gまでのどの重さで使っても安定し
てバイトを引き出してくれるという。
だからこそ、トリッキーなロッドアクションや微妙で繊細な操作が出来なくても、ジグヘッドのウエイトでレンジを刻むだけでも十分に釣れるのだ。
「すべてのアングラーを笑顔にする」。このワームは、それを実現するための知見を詰め込んだ究極の到達点なのだ。