飛距離150mへの挑戦
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究極の飛距離を追い求めついに最強素材を導入した
中型両軸リールに、ナイロン6 号を200m。竿は磯竿の3号か4号。仕掛けは遠投カゴ釣り。まるでレギュレーションがあるかのように統一されたスタイルのカゴ釣りがある。その飛距離はゆうに100mを超える。
静岡県沼津市周辺の片浜から西へ延々20㎞にわたって続く砂浜で、この独特な魚釣りのスタイルが構築され、脈々と受け継がれてきた。本来はマダイやメジナ、ソーダガツオを釣るためのものであった。しかし、二人そろえば競い合うのが釣り人の性。いつからか、釣果同様に、飛距離も重視されるようになった。その飛距離至上主義の猛者に選び抜かれたのが、がま磯であった。がま磯は、飛ぶ。一番に飛ぶ。中でもカゴスペシャルシリーズは、まさにこの地で飛距離を追求した遠投モデルとして名を馳せたカゴ竿である。そのハイエンドモデルとして誕生したのが、がま磯 カゴアルティメイトスペックである。
アルティメイトにはアルティメイトたるゆえんがある。それはカゴアルティメイトスペックを構成する素材であるTORAYCA®M40X、そして、TORAYCA®T1100G。飛距離が求められるカゴ竿に高弾性・高強度素材がもたらす特性によって、曲がり込んだところで張り感を発揮するため、スイングスピードをロスなくカゴに伝達できる。それが飛距離の差となって現れるのである。
「曲がりこむことはもちろん、重要。そのうえで、張り感があると投げやすいんですが、カゴアルティメイトスペックは歴代のカゴ竿と比べても、頭一つ抜けているような感触がありますね。バランスがいい。
これが素材の違いがもたらすアドバンテージなんですね」
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キャスト時、ブランクにネジレが発生するとパワーロスが生じ、飛距離が落ちる。
カゴアルティメイトスペックは、PCS(パワークロスシステム)を搭載し、斜め45度方向のカーボン繊維を配することでネジレを徹底的に抑え込んでいる
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カゴアルティメイトスペックは振り抜けのよさを追求し、細身肉厚の設計となっている。
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着水してすぐに釣れたのがオキアジ。
美味しくて珍しい魚。
釣れる魚種が豊富なのもカゴ釣りの魅力。
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30cm~50cmの獲物が多いものの、スペック的には10㎏クラスのブリやマダイにも対応できるパワーがある。
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しっかりホールドできるタフライト製のリールシートやスムーズなライン放出をするために元竿に配置された固定ガイドなど、高強度・高弾性材料に加えて遠投に必要な要素が盛り込まれている。
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駿河湾は急深なサーフで50mほど沖に出れば、かなりの水深になるのだが、カツオやイナダなどの青物狙いなら、タナはひとヒロ程度の浅めでアタる。
カゴ釣りの場合、着水直後にアタリが多いので、長い距離を流すよりも手返しよく打ち返した方が釣果は上がる。
飛距離150mはバックラッシュ覚悟の競技仕様であり、一般的には70m程度の飛距離が目安。
「メカニカルブレーキをしめこめば、バックラッシュは防げますし、その飛距離でも十分釣れます」