新生
VS
尾長グレ50cmオーバー
実釣パフォーマンス2
高知県沖ノ島by
北村憲一
意のままに
仕掛けが操れ
ヒット率がアップ
先調子さながらの
操作性を得て
食わせやすさがアップ
カラーリングが施されたアテンダーⅢ1.75号5mを手に北村が挑んだのは、沖ノ島の二並島・東のハナ。
5mを超える足場だけに仕掛け操作が難しいが、先調子さながらの操作性を得たアテンダーⅢで、狙いを定めた一尾を一撃で仕留めたのだった。
北村憲一きたむら・けんいち
松田稔を師と仰ぎ腕を磨く。
高知県沖ノ島・鵜来島のデカ尾長をはじめ、高知県柏島や愛媛県日振島の口太狙いにも力を注ぐ。デカ尾長の自己記録は沖ノ島の二並島・東のハナで仕留めた65.5cm。
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とても軽く感じる絶妙なバランス設計
投入の精度が高まり道糸操作も思うがまま
「尾長が見える数は海域イチですが、釣るのも一番難しいところですね」
北村の言葉通り、マキエにつられた尾長グレが足もとにウヨウヨ姿を現したここは、二並島・東のハナの高場。沖ノ島のデカ尾長ブームに火を付けた名礁だ。足場が切り立ち釣り座は海面から5m以上という高さだから、よほどのシケでない限り渡礁可能。連日攻め続けられるため、魚のスレっぷりは半端じゃない。足場が高いので仕掛け操作が難しく、一見ドン深に見えるものの海底には背の高い瀬があって、根ズレで切られることも多々。食わせるのも取り込むのも難しい、まさに難攻不落のポイントだ。
マキエの打つ位置を変えて魚の出方、大きさ、出てくる方向、帰る方向を見極めて、仕掛けの張りが作りやすい場所で釣っていくのが、デカ尾長狙いのセオリー。食わせるために大事なのが竿の操作性だ。
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短い穂先と絶妙な重量バランスで持ち重りがなく軽快な操作性を実現。
狙ったところへ正確に仕掛けを持っていけるのでヒット率はアップする
「トレカ®T1100Gという素材を使っているのと構造の進化、竿全体の重量バランスを突きつめることで、数値上の自重は前作のアテンダーⅡより重たいのに、すごく軽く感じます。穂先を短くすることで先の方が軽くなって持ち重り感がまったくなく、胴調子でありながらも張りがあって操作性がめちゃくちゃいい。先調子の竿のように狙ったところへ正確にサシエを投入できて、道糸の操作も思うがままです」
これは東のハナのように足場が高いところだけでなく、この海域につきものの強風下でも大きなアドバンテージになることはいうまでもない。
1.75号は45〜55cmの尾長に最適
釣り開始から1時間半が経過した午前6時50分、足もと右から出てくる尾長に照準を合わせた北村は、マキエをしっかり打ち込んだあと、ウキ下を矢引きに詰めて投入。サシエから穂先までを一直線に張った刹那、鋭いアワセが決まった。
真下への強烈な突っ込みをアテンダーⅢのバットで耐える。強靱な粘りと反発力が、それ以上の走りを抑え、主導権を渡さない。取り込んだのは51cmの尾長グレ。狙いを定めた一撃だった。
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バットの粘りが反撃を許さない
磯際への突進を竿のバットで食い止める。もっともロッドパワーが発揮されるときだ
美しく強く楽しく
曲げて取る
竿の真髄
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海面下に姿が見えた。一気に浮かせにかかる。アテンダーⅢ1.75号5mの曲がりは竿を立てても美しい
フィニッシュは仲間が差し出すタモに。尾長釣りはチームワークも大切だ
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日によって出てくる尾長のサイズが違うのも東のハナの特徴。今回の釣行ではミドルクラスが主体だった
「いま使っている1.75号(5m)は45〜55cmクラスの尾長を釣るのに一番適していますが、魚のサイズに合わせて曲がってくれるので、それより小さい魚でも引きが楽しめるし、不意に大きいのがきても、釣り人が強気になれば取り込める。60cmクラスがきてもぜんぜん大丈夫ですよ」
カンヌキをがっちりとらえたMシステム尾長速攻8号
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アテンダーⅢに合わせてデザインを統一したウエアなども展開。ブラックにブルーの配色が新鮮でかっこいい
足もと右側から出てくる魚に照準を合わせて一発で仕留めた尾長グレ51cmにしてやったり
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