完全上位互換のタングステンジグヘッド
アジングでタングステンを選ぶメリットとラウンド形状の優位性
宵姫のアジング専用ジグヘッドAJカスタムシリーズに高比重高硬度のタングステン製のラウンドヘッドモデルがラインナップ。開発に関わった藤原真一郎は言い切った。「アジング用ジグヘッドにおいては、タングステンはメリットしかない。完全に鉛の『上位互換』」だと。
「特に顕著なのは、1.5g以上のサイズですね。鉛とシルエットを比べてみてください。断然、タングステンの方がコンパクトでしょ?ご想像通り、水切りのよさが全然、違います。流れの効いているところ、水深があるところ、ボートアジング。そういう場面ではタングステンじゃないと、シンプルにアジのレンジに届かないし、流れに負けるんですよね。それに鉛だと、シルエットが大きくて、アジがバイトしたときに口の中に入らずフッキングしなかったり。小さな差に見えますが、ちょっとシビアな時とか、ジグヘッドひとつで、本当にもうゼロvs10 匹とかのレベルで差が出ますね」
また、タングステンは感度も非常にいい。感度が自慢の宵姫ロッドと組み合わせれば、なおさら、異次元の手感度を体感していただけるはずだ。
「手感度の種類でいうと、カーンッという硬質な感じ。アジに吸い込まれて口内の硬いところに当たった感触までが、なんというのかな、アタリそのものが小さくてもクリアに、はっきりと伝わってくるというか。鉛のようにボヤけた感じにならないんですよね」
フックはショートシャンク・ワイドギャップのAJカスタムジグフックを搭載。実はタングステンの採用に踏み切れたのは、このフックあってのこと。
「どうしても価格が高くなってしまうのがタングステンヘッド。耐久性の低いフックだと『数匹釣ったらフックが使えなくなってしまった』、『タングステンヘッドを使っているのに釣果が伸びない』ということが起きる。そんな課題を解決できるのが桁違いな耐久性とアジングのために計算しつくされた形状を持つ、このフックのおかげなんです。GAMAKATSUのフックだけあって、刺さりのいい初期状態が長く続く。この耐久性がタングステンジグヘッドにとても向いているんです。
通常のオープン形状では鈎先が外に向いているので魚を掛けやすい長所もあるんですが、フッキング時に鈎が開いてしまったり、たわんで力が逃げやすく刺さりにくいデメリットがあります。しかし、AJカスタムはオープン形状ながら鈎先がなるべくシャンクに対して水平になるように設計されているので通常のオープン形状のフックと比較して鈎先が開きにくくなっています。さらにラインアイを横アイにして位置を高くすることで、力が伝わりやすく刺さりやすくなっています。ショートシャンクなので、アジが吸い込みやすく、ワイドギャップのおかげで掛りもいいというアジング専用設計のフックなんです」
消耗しやすいジグヘッドに高価なタングステンを使用していても、バイトしてきたアジを何匹もキャッチできるフック性能と耐久性があればアングラー諸氏にも納得いただけるのではないだろうか。だからこそタングステンの採用に踏み切れたのだ。
同じ3gのタングステンと鉛を比較すると、シルエットはこれほど違う。当然、コンパクトな方が、水の抵抗を受けにくく、アジの口内への収まりもいい
形状は太鼓型ラウンド。安定した飛行姿勢になり、高比重素材も相まって、ブレずにスパッと飛んでいく。ちなみに太鼓型は滑りにくく、つまみやすい
タングステンは、硬度が高いこと、シルエットが小さく口内に吸い込まれやすいため魚体への接触が増えることなどが相まり、明確なアタリが出やすい
ラウンド形状は、自らアクションすることはなく、アジの群れの中に、プレッシャーを与えて散らすことなく自然な状態でアクセスすることが可能だ
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