GAMAKATSU がまかつ

がま磯ATTENDERⅢ 1.75号 フィールドテスト 北村憲一in高知県鵜来島

竿を大きくしならせグレとやり取りする北村 竿を大きくしならせグレとやり取りする北村

新素材と構造の進化で操作性も爆上がり
喰わせやすくて楽にとれる究極のグレ竿

サシ餌をくわえた瞬間の掛けアワセを決めるためには、デカ尾長がサシ餌を口にする瞬間を作らなければ始まらない。そのためには、釣り人の意のままに仕掛を操れる竿の操作性がとても重要。北村憲一テクニカルインストラクターがおこなったテスト釣行では、アテンダーⅢが手に入れた抜群の操作性が遺憾なく発揮されたのだった。

クリスマス寒波明けの水島2番奥の奥
アテンダーⅢ1.75号5mを手に勝負

高知県では観測史上最大の積雪を記録したといわれる2022年のクリスマス寒波。その直後の釣行となった今回。渡礁したのは、鵜来島を代表するデカ尾長の巣窟・水島2番の奥の奥だ。
アテンダーⅢ1.75号5mを手に釣りスタートは午前7時10分。水島1番との水道を抜けて北西風が回り込む中まき餌を撒くが、水温低下の影響で、魚の姿は見えない。それでも20分、30分とまき餌を続けていると、姿が見え始めた。仕掛の投入場所を変えたり、まき餌と仕掛を打ち込むタイミングをずらしたりしながら手がかりを探る北村さん。イサキや小型のイスズミがぽつりぽつりとヒットするようになってきた。
潮は右から左へ流れ、釣り座からは逆光で光る海を見ながらの釣りになるため、釣りづらそうだ。しかし、8時25分、アテンダーⅢがそれまでとは明らかに異なる曲がりを見せたのだ。

魚を怒らせずに浮かせてくる
ワンピースさながらの曲がり

魚の突っ込みに追随して支点を手元へ移しながら美しく曲がり込んでいく。ジョイント部分の段差を極限までなくし、嵌合部に新素材を採用したウルトラアクティブサスデザインが見せる、まさにワンピースさながらの曲がりが、魚を怒らせずに引きを受け止め突進が止まるやいなや、力強くスムーズに浮かせてくる。数度の締め込みをいなし、海面に姿を見せたのは47cmの尾長グレだった。
「僕の位置からは魚が出ているのは分かるんですが、それが尾長なのかキツ(イスズミ)なのかが分からないので、まき餌とサシ餌を最初から合わせたり、遅らせて合わせたりして尾長が喰うタイミングを探っていました。マキエに対して魚が一番集まるところから少しずらして、後から出てくる尾長が喰った感じですね」
まずまずのサイズにほっと一息の北村さん。

アンダーハンドキャストで
精度高く仕掛を打ち込める

回り込む風が強く道糸があおられて釣りづらい。6-6のウキの下にジンタンオモリ3号を打っていた北村さんは、風の影響をシャットアウトするためウキの上30cmにジンタンオモリ6号を追加。ウキ上部の道糸が落ち着き仕掛のなじみがぐっとよくなった。
「沖ノ島、鵜来島海域では赤アミ(アミエビ)の汁に浸けた軟らかいオキアミボイルをサシ餌に使いますが、遠投の必要もないので、鈎からズレたり外れたりしないようアンダーハンドでキャストします。一般的な胴調子の竿だと、狙ったところへ正確に打ち込むにはある程度の慣れが必要ですが、アテンダーⅢは張りがあって先調子に近い操作性なので思った場所にすんなり打ち込めますね」
そして10時過ぎ、足元にミドルクラスの尾長グレを確認すると、狙いすまして魚信をキャッチ。竿の曲がりを楽しみながら余裕で取り込んだのは45cmの尾長グレだった。
「ウキ下そのものは1ヒロほどですが、仕掛がなじむとウキごと少し入って(沈んで)いくようにして、潮に乗せて流しながら止めたりしていました。仕掛を斜めにした状態で風の影響を受けずにタナを探っていく釣り方ですね。ウキが見えづらくなったあたりでアタったので、1ヒロ半から2ヒロぐらいのタナで喰ってきました」

狙ったところで餌を合わせ
喰わせる一瞬が作れる操作感

尾長グレがサシ餌をくわえた瞬間に掛けアワセるためには、サシ餌から穂先までの間を一直線にするのがセオリーだが、風が強いときは道糸を張るとウキが手前に寄ってきてまき餌とどんどんずれていく。それを防ぐライン操作にも以下のようなコツがあった。
「ある程度たるみを持たせて道糸を袋状にして張りを作りながら流していました。アテンダーⅢはそうした道糸の操作がしやすいですね。竿全体に張りがあるので道糸を持ち上げたときに風にあおられて竿が曲がったりもしません。ここぞというタイミングでタイムラグなく思ったところに道糸を置きなおせます。デカ尾長狙いでは、狙ったところで餌を合わせて喰わせる一瞬が大事なんですよ。アテンダーⅢはそれがすごくやりやすいですね」
さらに、持ち重りを感じさせない上に張りがあるので、ウキに変化が出た瞬間に掛けアワセが効く。道糸を袋状にしていても、最短距離にしているときに近い感覚で即アワセが効くとのことだった。

竿が釣り人助けてくれる
安心感と信頼感あふれる一本

翌日も同じ場所で45cmの尾長グレを追加した。
「1.75号は口太と尾長がまじるところでは最適な竿ですね。メインとなるサイズは45〜55cmですが、不意に60cmオーバーがくってきても対応できる。魚が掛かれば胴までしっかり曲がり込んで引きを吸収するアテンダーの伝統を受け継ぎ進化しています。思い切って曲げ込んでも竿がしっかりフォローしてくれる。楽しく釣れて楽に取れる。そんな安心感と信頼感が感じられる仕上がりになっていますね」とにこやかな表情でテストを終えた。

47cmの尾長グレを手に笑顔を見せる北村 47cmの尾長グレを手に笑顔を見せる北村

まき餌とサシ餌を合わせるタイミングを遅らせて、後から出てくる尾長にアジャストして喰わせた47cm

グレの引きを受け止め、粘る北村に応えるように大きくしなるアテンダーⅢ グレの引きを受け止め、粘る北村に応えるように大きくしなるアテンダーⅢ

さらにパワーアップしたアテンダーⅢの強靱なバットの粘り。
ここまでため込んでもしっかり引きを吸収してくれる

右手に竿を持ち、ミドルクラスサイズのグレとやり取りする北村 右手に竿を持ち、ミドルクラスサイズのグレとやり取りする北村

ミドルクラスのヒットなら片手でのやり取りも楽しめる。
対応範囲の広さもアテンダーⅢの魅力

尾長グレとやり取りしている北村と、美しい弧を描くアテンダーⅢ 尾長グレとやり取りしている北村と、美しい弧を描くアテンダーⅢ

継ぎ目を感じさせないウルトラアクティブサスデザインによるワンピースロッドのような曲がり

45cmの尾長グレが収まったタモ網を掲げ、笑顔の北村 45cmの尾長グレが収まったタモ網を掲げ、笑顔の北村

ウキごと仕掛を沈めて風の影響を抑えて喰わせた45cmの尾長グレ。持ち重りを感じさせない上に張りを持つアテンダーⅢが絶妙な仕掛操作を可能にしヒットへと導いてくれる

タモ網に収まる尾長グレの頭部から腹部の写真 タモ網に収まる尾長グレの頭部から腹部の写真

精悍な面構えの尾長グレ。水島2番のグレは連日釣り人の洗礼を受けているため、警戒心が強く非常にクレバーだ

水島2番からアテンダーⅢを片手に撒き餌をする北村と、奥に見える水島1番

水島2番の奥の奥から尾長グレを狙う北村テスター。奥に見える1番との間から北西風が回り込んでくる

手前の磯で尾長グレを狙う北村。その奥正面には姫島、左沖に沖ノ島、右沖に台形の磯・マルサゲが見える。 手前の磯で尾長グレを狙う北村。その奥正面には姫島、左沖に沖ノ島、右沖に台形の磯・マルサゲが見える。

冬晴れとなった2日目。逆光の中、尾長グレとの間合いを詰めていく。正面に見えるのは姫島、左沖が沖ノ島、右沖の台形の磯はマルサゲ

掛けた魚と、アテンダーⅢを通しやり取りする北村 掛けた魚と、アテンダーⅢを通しやり取りする北村

釣り人が楽に楽しく魚を取れるのがアテンダーシリーズのコンセプト。
そのDNAを継承し、抜群の操作性を手に入れたアテンダーⅢは、いままで以上に魚との出会いを増やしてくれる

45cmの尾長グレが収まったタモ網を掲げ、笑顔がこぼれる北村 45cmの尾長グレが収まったタモ網を掲げ、笑顔がこぼれる北村

2日目に仕留めた45cmの尾長グレに笑みがこぼれる