今や20~30代の釣り人の4人に1人が女性アングラーというほど、若い女性の中でも釣りが浸透してきた。とはいえそれは、堤防や釣堀、船釣りの話。磯釣りとなると女性は珍しい。
その中で今、がまかつが最も注目している女性アングラーが「すみちゃん」こと水野澄香さんだ。
水野澄香(みずの すみか)
1999年生まれ。一番好きな釣りは磯釣り。グレの自己記録は42cm、チヌの自己記録は46cm。
磯釣りの楽しさに魅了されホームグラウンドの内房を初め、伊豆や御五神、時には那覇一文字など全国に釣りに行く女性アングラー。Instagramのフォロワーは1.3万人を超える。
西伊豆の名礁で梅雨グレにチャレンジ!
2024年5月末、梅雨グレを狙って西伊豆田子漁港の万集丸さんで西伊豆の名礁“カツオ”に渡った。
今回一緒に釣行してくれたのはG杯チャンピオンの前岡正樹インストラクター。前岡インストラクター事前釣行では状況はかなり渋くハリス1.5ですら全く喰わない、1.25号まで下げないとヒットしないだろうと。渡礁すると磯際にはイスズミやブダイなどエサ取りが多く見え、少し下のタナに少しだけグレが見えるような状況だ。
まずは、すみちゃんがいつもしている釣りの通りにタックルを組む。
竿はがま磯アテンダー3の1.25号5.3m、道糸にナイロン1.5号とG3のウキをセットし、ハリスはフロロカーボン1.5号にオモリG8付け、鈎はセレクトグレの5号から釣りを始めた。
マキ餌を3杯撒き、仕掛を投げ込み更に2杯撒いて同調させる。マキ餌にはイスズミもグレも寄って来るが、やはり激戦区のスレッカラシのグレ、アタリはあるが掛からない。サシ餌だけかじり、綺麗に鈎だけ残して帰ってくる。
軽い仕掛で浅いタナを流しても口を使い切らないため、2Bのガン玉を打って深ダナのグレを狙ってみる。するとすぐにアタリがあり、ウキが海中へ消し込むが鈎掛かりしない。オキアミだけかじって、引っ張っていて喰いが浅いのだ。
前岡インストラクターとっておきスレッカラシ攻略法!
そんな状況が続く中、百戦錬磨の前岡インストラクターがアタリが小さくスレッカラシ攻略にとっておきの策を出してきた。
それは“アタリウキ”を付けた仕掛けだ。浮いてきたグレが円錐ウキに違和感を感じ、ウキの下には鈎があると見切っているから、円錐ウキから離した位置で仕掛を入れるというものだ。極小のアタリウキを鈎から1ヒロの場所に取り付け、そのアタリウキを見て小さなアタリを掛けに行くのだ。
するとすぐに前岡インストラクターのアテンダーⅢが曲がった。危なげ無く上がってきたのは良型の尾長グレ。アタリウキに加えて、ハリス1号、鈎はファイングレの2号と完全本気で攻略してきた。これがG杯覇者の実力だ。
すみちゃん!なんとハリス1号で40cmクラスの尾長グレをゲット!
すみちゃんも前岡インストラクター同様の仕掛でチャレンジしてみる。
するとさっきまでオキアミだけかじって鈎掛かりしなかったグレがすぐにヒットした。しかもヒットした魚のサイズが良く、右側に張り出した根の方に突っ込んで行く。竿捌きでかわそうとするがハリス1号で弱気になってしまい、瀬ズレで切れてしまった。
前岡インストラクターから、「アテンダー3は1号でも強気で引いても竿が粘って糸は切れないから竿を絞って耐えていると浮いてくるよ」とアドバイスをもらい再チャレンジ。次は見事なアワセが決まり、竿を絞り込む。
この魚も右側の根の方へ潜ろうとするが、竿尻を腰に当てて、アテンダーⅢの粘りで耐える。すると竿が胴から綺麗に曲がり込み、徐々に魚が浮いてくる。
タモに入ったのは
40㎝クラスの良型尾長!
その後もハリス1号の感覚もつかみ、竿を強気に絞り込んで良型のイスズミ、アイゴと魚の引きを楽しんで、あっという間の1日が終わった。
ベテラン釣り師でもめったに使うことが無い極細ハリス1号ながら、糸の強度を極限まで引き出せるアテンダーⅢなら、糸を出さない強気のファイトで40cm級でも仕留めることができる。
強烈な引きを見せたイスズミ。グレよりも強烈な引きと叩くような引きをしてハリスを切っていくが、これもハリス1号で難なく仕留めた。
当日の様子はYouTubeでご視聴いただけます。
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