深く追わない
タフコンディションもお任せ!
最適バランスを追求した
ダブル蝶鈎の決定版
近年のトーナメントシーンで話題の鈎使いといえばダブル蝶鈎である。蝶の羽根のように背中合わせにした鈎を2段に組み攻略範囲が広く、深く追いきらない鮎も絡め取る。1尾が取れない時のお助けアイテムとして携帯する名手も多い。
満を持して登場した『ダブル蝶鈎』は2タイプがラインナップされオールラウンドは「T1全」、繊細モデルは「T1刻」を採用している。
このアイテムを3年間テストしてきたのが和歌山県田辺市在住の名手、井上富博だ。鈎間隔やハリスのセッティングを最適なバランスで追求。ダブル蝶鈎で入れ掛かりになった経験も多々あると話す。
「高水の古座川で瀬肩のカガミに鮎がぐちゃぐちゃに食んでいるのが見えました。イカリをセットして何度通しても掛からない。そこでダブル蝶鈎を試すと驚異的な入れ掛かりになりました。ひとつの石や小深く掘れた溝などに鮎が濃密に溜まっている状況だと特に効果を実感します。タモの中でのトラブルが多いというイメージを抱く人もいますが、慣れると気になりません。まずは先入観をもたずに使ってみてほしい」と井上。
2タイプの使い分けは「T1全」がセットされたオールラウンドモデルは軸が太く重いことから増水時および水量があって流れの強い瀬で威力を発揮し、「T1 刻」がセットされた繊細モデルは渇水時や皮が硬くなった後期の鮎も刺さりやすいという。
「鈎のサイズは基本的に水量に応じて変えます。僕の場合は7号を基準にチャラ瀬などの浅場は6.5号、押しの強い流れは7.5号を使っていました」
どんなシチュエーションであれイカリでは取れない鮎が拾える仕掛だ。持っていればきっと助けてくれるだろう。