【フィッシングDAYS】#68 生まれ変わった伝説の銘竿 日振で口太グレを釣る
2023-08-28
・タックル
・アングラー:北村憲一(きたむらけんいち)
高知県沖の島、鵜来島の尾長グレに魅せられ、60cmオーバーを追い求める大物派である一方、数・型を競う現代のグレ釣り競技会においても、常に上位入賞を果たすマルチグレ釣り師。名釣会に所属し鬼才・松田稔さんに師事。がまかつの中で様々な磯竿の開発に関わる。豪快な尾長グレとのパワー勝負から、繊細な口太グレとの駆け引きまで、海の状況に対する対応力はすさまじい。物腰柔らかな人柄で周囲の釣り仲間からの信頼も厚い。
・ターゲット:メジナ・グレ
冬場を中心に全国的な人気を誇るのがフカセ釣りで狙う磯のグレ(メジナ)。国内の磯釣りで釣れるメジナの仲間は口太グレと呼ばれるメジナ、尾長グレと呼ばれるクロメジナ、数は極端に少ないオキナメジナが知られる。口太グレは年間を通じて磯周りに生息するが、釣りの対象となるシーズンは秋~春と初夏。特に冬場に釣れる「寒グレ」は白身ながら脂が乗って美味。磯釣り師の目標としては、口太グレなら50㎝超、尾長グレなら60㎝超と言ったところ。ちなみに今回の舞台となった愛媛・日振島は古くから磯グレ釣りのトーナメントが数多く開かれるほど、グレの魚影が濃い。
・フィールド:愛媛県日振島
グレの魚影の濃さでは定評のある日振島を舞台に、名手・北村憲一さんが口太グレを攻略する。ロケの頃は初夏の口太グレ終盤戦ながら、今季のグレはなぜかおかしい。釣れ方や、釣れてくるグレの魚体も丸々として寒の時期の様子。そんな中、潮筋、海の状況を分析し、釣り座の位置やマキエ、仕掛けの投入点、糸の張り方などを変えながら良型グレの口先にサシエを運ぶ。夏場を代表するゲストのイサギにじゃまされながらも、徐々にイサギを避けて良型グレに行きつくまでの組み立ては必見。また場所変更後は、木っ端グレの猛攻から35㎝を超す良型グレを引きずり出す手腕は、秋から始まる本格的なグレシーズンにも転用できるノウハウだ。
がま磯 アテンダー3