がまへら 天輝
従来の概念を払拭し、継数を増やすことで実現した中硬式胴調子。中硬式という中間的な硬さでありながら、それ以上の力を秘めた調子です。竹はカーボンよりはるかにやわらかい繊維構造を持っていますが、大型べらでもじわりじわりと浮かすことのできるトルクを秘めています。その秘密は竹の節にあります。節があることにより、竹の断面が楕円に潰れようとするのを防ぎ、パワーを発揮できるのです。そこに着目し、天輝は継数を増やすことにより、硬さを出すことなく、パワーを引き出しています。また、超低弾性カーボン~高弾性カーボン、グラスなど多種多彩な材料を細かく使い分けることによりパワーだけでなく、美しい曲がりと粘りを発揮。特に、穂先と穂持ちが飛躍的に進化しました。従来では、「穂先」という1本のセクションのみで繊細さとパワーを両立させなければならなかったのですが、これを2つに分けることにより各セクションの役割をさらに強調できるように設計しました。また、ノイズフェーダーを採用することで、タタキや細かな振動を極力抑えます。これによりカーボンロッドの最大の弱点を最大限緩和し、心地よい使用感を実現。さらに、PCS(パワークロスシステム)を採用することによって、振り込みやへらを寄せる際のブレを極力なくしています。