がまへら 千早

目指したのは、操作性に「ストレスの無い竿」。振り込み・アワセ・取り込みなどの操作の中で、特に振り込みに重点を置きました。どんなへら師でも必ず行うエサ打ちは、1日釣りをすると何百回とすることになります。そこでバランスを見直し、軽量化させることで、抜群の操作性を実現。軽量で持ち重りを極力無くしたため、時間が経過しても疲れ知らずの釣りができるようになりました。エサ打ちの精度を維持できるため、エサ打ち回数が多い浅ダナでの釣りに特化した竿とも言えます。アワセの際、水の抵抗が大きくなりますが、先細短テーパーソリッドを採用することにより水の抵抗を最小限に抑えるよう仕上げました。その結果、思い通りのアワセが決まる上、深宙釣りのソフトな誘いから、ハードな誘いまで自在に行えます。調子は、軽量で張りがあるため持った感じは先調子の竿に思えますが、細身なので魚がかかれば本調子かと思わせるほど元竿から曲がりこんで魚を浮かせます。先調子の操作性と本調子のパワーを併せ持った竿であり、トーナメントや例会時の素早い手返しが必要な場面や、風の強い日に繊細な釣りを行いたい状況で、ストレスを感じずに釣る喜びを与えてくれる一本です。