FRESH WATER

【渓流】冨田真規(長野県 木曽川)

2013-08-20

渓流

冨田真規

釣行日2013/07/29 場所長野県木曽川本流

釣果

アマゴ:25cm、36cm 一匹ずつ

暑い日が続きます。

毎日エアコンの中で仕事をしていると、川の中に腰まで立ち込んで竿を振る時の自然な涼しさに浸りたくなります。ならば行かねばなりません。いつ?、今でしょっ!
ってなわけで、夏真っ盛りの木曽川ド本流へ出かけてきました。

前日の夜が遅かったせいで、川に着いたのは9時前とゆっくりのご出勤。

朝夕マズメ時に縛られないのが本流釣りの良いところです。

がしかし、今日のポイントは本当に本流ど真ん中。

川幅だけでも向う岸まで楽に60mはあるでしょう。 9.5mの竿ですら、タライに耳掻き、って感じでしょうか。

今回は涼を求めるのが第一目的の釣行です。

ゆっくり腰まで立ち込むと、ウェーダーを通して水の冷たさが伝わり、 何とも言えない心地良さです。

ダムからの冷たい放水のおかげで、渓魚達ばかりでなく私たちも 真夏のオアシスを満喫できるわけです。

どこまで行ってもダム続きの木曽川ですが、ちょっとだけ電力会社に感謝です。

とはいえ、竿を振る以上は魚達にも遊んでほしいと願うのが釣り師の性。

オモリを変え、目印を調整しつつ、巨大な流れに挑みます。

20分くらい経ったところで待望の初アタリ。ごく軽く、柔らかでしなやかな本流ヤマメ95が大きく曲がります。

上手に差し上がった魚が水面でバシャンッ。っと、急に穂先が跳ね上がりました。痛恨の鈎外れです。

軟調の竿の場合、鈎を選ばないとこれがあります。 横着を反省し、ナノヤマメ8号に鈎を変えました。

しばらくするとまたアタリ。

ひらひらと水面に舞い上がってきたのは20cm強のウグイ。

この後数匹同じくらいのウグイを釣ると、ピタリとアタリが止みました。

こんな時は要注意です。神経を張りつめて仕掛けを送ります。 ミソサザイの甲高い鳴き声とクマゼミの合唱の中、ひたすら竿を振り続けます。

水面を滑っていた目印が、何かに引っ掛かったように揺れ、スーッと沈みました。

即座に竿をあおります。グングンっと抵抗があり、沖へ向かって糸が走ります。

穂先は向う正面へ向かって突き刺さりますが、私も上手に竿を倒して応戦です。

大きく美しい弧を描いた本流ヤマメが徐々に立ち出す頃、 ようやく相手も水面に上がってきました。

おおっ、口が大きいぞ。

待望の大アマゴです。

ゆっくりとやり取りをし、タモ入れに一度失敗したものの無事に取り込み。

白銀の魚体にうっすらとパーマークが浮かび、何とも美しい魚でした。

もう一匹良型アマゴを追加してこの日の釣りを終えました。

盛夏は本流釣りの季節です。

渇水になればなるほど、本流の大淵には魚が貯まります。ポイントが大きければ確率は低くなりますが、 なあに、涼を求めて竿を振るなら気楽なものです。

皆さんも大自然のクーラーに浸りに出かけてみてください。

画像1:向こう岸までざっと60mのド本流
画像2:美しい木曽アマゴ36cm

タックルデータ

ロッド

がま渓流本流ヤマメ95

ノヤマメ8号

ライン

ハリス:0.8号 錘:3B~5B 餌:ミミズ イクラ ブドウ虫

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