FRESH WATER

【渓流】冨田真規(岐阜県 美濃市)

2015-05-19

渓流

冨田真規

釣行日2015/05/17 場所岐阜県 美濃市 長良川

釣果

サツキマス 37cm、シラメ 31cm、本流アマゴ 数匹

肌寒い朝と汗ばむ日中を交互に繰り返すこの時期、私にとって最大の楽しみが幕を開けます。長良川がサツキマスの訪れを迎えるときなのです。

日曜日の早朝、倶楽部の釣友O君が待つ河原へクルマを滑り込ませました。少し上空には筋状の雲が浮かび、無風であることを教えてくれます。長竿に風は大敵ですが、今朝はどうやら天気も味方のようです。途中、いたるところで長竿を振る釣り人の姿が。まさに初夏の長良川の風物詩です。私とO君が選んだポイントはありがたいことに空いてます。 他には数人のルアーマンが見えるだけ。早速流れに立ち込んで長良川と一体になります。

ずっと高水を続けていた長良川ですが、ようやくユキシロも収まり、今日は平水です。胸まで立ち込んでロッドを構えると、時々ひじが水面についてしまいます。まだ少々水が冷たく感じましたが、それも朝陽が差すまでの間。何度も目印を送りますが状況は何も変わらず、ゆったりと朝マズメは過ぎていきます。

最初のアタリは大ウグイでした。このところ、コイ科の魚が私の主たるお客様だったので落胆はしませんが、一番良い時間にこいつでは少々テンションも下がります。気を取り直して流れに向かいますが、しばらくするとまたウグイ‥。

コイ科の魚を数匹リリースした後、明らかに鋭いアタリがサオに伝わりました。鋭角的な引きを見せて水面に現れたのは良く太ったシラメ。尺を超える良い魚体です。

本命登場に眠気も飛び、一段と耳を澄ませて竿に集中します。一投ごとに半歩ずつスタンスを移し、底の地形を確認しながら流します。砂地の底を舐める仕掛けが何かに触ったと思った瞬間でした。勢いよく穂先が水中に引き込まれます。

下竿で掛かったため、竿に矯めがありません。あわてて数歩スタンスを下流へ移します。ありがたいことに獲物は上流に差し上がってくれました。体制十分、竿も美しい弧を描きます。数度の締め込みを見せた後、マスは水面に横たわりました。差し出したタモに吸い込まれたのは一年振りに見る白銀の魚体。パールカラーのボディが朝日に反射して眩しく目を射ます。海からの使者に相応しく、砲弾のような太い体躯と分厚い尾ビレが象徴的です。大きさこそ平均的な37cm程度でしたが、大満足の一本でした。

長良川のサツキマスはシーズンに入ったばかり。6月いっぱいは楽しるでしょう。アユの季節を迎える前に、みなさんもでかけてみてはいかがですか。

 

タックルデータ

ロッド

がま渓流 本流SPECIAL H9.0

A1 スーパートラウト8号

ライン

ライン、ハリス通し0.8号、オモリ ガン玉 3B〜8B エサ ミミズ

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