SALT WATER

【船】平井 憲(福井県 鷹巣沖)

2014-08-17

平井 憲

釣行日2014/06/18 場所福井県 鷹巣沖 玄達瀬

釣果

ヒラマサ 62cm~101cm 8匹、メジロ64cm 1匹、グレ33cm~48cm 12匹、石鯛38cm~42cm 2匹、ウマヅラハギ 28cm~36cm

福井県鷹巣沖から35キロ沖合に位置する隠れ根の大きな瀬が、釣り好きならば誰もが知る一級漁場の玄達瀬である。

玄達瀬は北東に向かって縦(長さ)約18キロ・幅(横)約7キロに細長く伸び、水深は陸方向250m・沖方向300mから内に向かって水深約10m〜30mに急にせり上る起伏の激しい瀬であるため、複雑な潮流を生み魚が集まりやすい漁場となっている。

玄達瀬は資源保護のため一年間の内6月16日〜8月15日までの2ヶ月間 許可証を持った船しか入ることができない海域のため、他の漁場より大物に巡り逢う確率はかなり高く釣り師にとってはたまらない漁場だ。7月・8月の夏になると対馬海流が入り浅根に当たり複雑な潮流をつくる。ブリ、ヒラマサ、真鯛、石鯛、グレ、ウマヅラ等、多くの魚種が期待できる。

午前6時にアラタニ釣具店、荒谷剛之船長の船内設備等充実した新船 海鷹にて鷹巣港を出船。快適なクルージングで50分程、玄達瀬のポイントに到着!荒谷船長は30分程かけて丹念にポイントを探り水深約20〜40mの起伏の激しいポイントに船を掛ける。潮は西→東にかなり速い状況だ!

一投目、ライン10m振込みマキエを同調させフリーで送り込む。ラインが60m出たところで、スプールを絞り糸フケを取る…80m手前でラインが走る。この日の初顔は、45cmの口太グレ!玄達瀬のグレはこの時期に真子・白子でお腹パンパンだ。私も彼方此方で釣れたグレを食するが、この時期の玄達瀬のグレの旨さは別格である。

釣り始め3連発で、良型グレが釣れて上上の立ち上がり…

その後もウマヅラ、グレ、メジロ、ヒラマサが順調に顔を見せてくれるが、午後4時まででヒラマサは75cmクラスが最大だ。

玄達瀬に来たのだから、どうにか大マサとの勝負がしたい。釣り師の願望だ!納竿1時間前、機転をきかせた荒谷剛之船長がポイント移動。ワンチャンスにかける。水深27m。潮は午前中より上潮が速い。

1投目、ラインを150m出すがサシエが残る…

2投目、仕掛・エサを投入、ラインを20m振り込む。潮が速いため直ぐにスプールがくるくる勢い良く回りはじめる。ラインが120m出たところでラインにテンションを掛け余分な糸フケを取り誘いを入れる‥

140mクルクル潮の流れで勢い良く回っていたスプールが音を立ててフル回転!スプールを指で押さえながら送り、充分喰わせて竿を立てリールをロック!硬く締めたドラグだが、ラインが出る。良型ヒラマサの登場だ!「がま船 真鯛SPECIAL LV タイプH 3.75m」のアクテブサスデザインでヒラマサの走りを止め、ポンピングで魚をこちらに向け巻き上げる。

何度かの遣り取り後、残り20mを切ったところで最後の抵抗だ。反転したヒラマサはここでラインを引っ張りだすが、軍配は「がま船 真鯛SPECIAL LV タイプH 3.75m」に上がった。1mオーバーのヒラマサが甲板に横たわる。ここがチャンスと、残り時間30分弱!もう1投流す。

先ほどとほぼ同じ、ラインが135m出たところでスプールを抑えた指が火傷しそうなアタリだ!

何度かの抵抗を繰り返した後、姿を見せてくれたのは86cmのヒラマサ。この魚を持って納竿とした。

※ポイント

このように、ここ玄達瀬は根が荒く大マサ(100cm以上)を掛けた時は先ず根を切ることだ、ヒラマサはヒットすると必ずと言って良いほど根に向かって走るため、多少強引にでも頭をこちらに向かす事である。そして反転する隙を与えず底を切るまで巻き上げ、底を十分切ったら根に入らない距離でのやりとりで弱らせてから取り込みのフィニッシュに持ち込むのが理想である。

この時仕掛けが2本鈎以上の場合で先鈎に魚が掛かっている時は特に、枝鈎・ハリス・幹糸は船内には入れないで海面に流すようにして魚を手繰り寄せて取り込むようにする。ヒラマサは最後まで反撃をするため幹糸を持ってからも反転して走ることが多い。この時に鈎が船内にあると身体や手に刺さり大けがする事があるため、反転して走った時は大型の場合は特に無理をせず幹糸を放し、またロッドでやりとりするためだ。(大マサのばらしは、ヒット後の根ズレと幹糸を手繰り寄せるフィニッシュ寸前が多い)

 

もう一つの方法としてロッドの長さに応じた長さの仕掛を使いロッドで誘導してタモに収められるようにするのも手段である。

玄達瀬は潮の動きで釣果が左右する。潮が動けば魚影が濃いため必ず良い釣果が望めるが、その反面、餌取りも多いため潮が止まると差し餌が持たない。一日の内一回は潮が変るためできれば半日釣りより一日釣りが良いと思う。潮が動いた時が大物にも巡り逢うチャンス。今年も良型のヒラマサ、真鯛や、グレ、石鯛、ワラサ等続々釣れている!特にヒラマサはメーター越えも顔を見せているため是非チャレンジして欲しい。

アラタニ釣具店さんの話では、これから鷹巣沖でも良型真鯛はもちろんアジ、ハマチ、メジロやしばらくすると白イカ(ケンサキイカ)が期待できそうだとのこと。事前には電話連絡して釣行していただきたい。

※海鷹では、がま船 デルフィーノ50号チャンネルマーク 50号 2.7mが試用できる。ご希望の方は船長まで。

タックルデータ

ロッド

がま船 真鯛SPECIAL LV タイプH 3.75m

ふかせ青物 2本仕掛6m(鈎 ヒラマサ12・13号、ハリス8・10号 全長6m)

ライン

石鯛リールもしくは中型電動リール、道糸 フロロカーボン8号(300m以上)

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