SALT WATER

【船】平井 憲(福井県 福井市)

2016-05-26

平井 憲

釣行日2016/05/12 場所福井県 福井市 鷹巣沖

釣果

マダイ 36cm〜61cm 22匹、チダイ 28cm〜37cm 8匹

朝方のウネリも落ちて午前11時前には晴天で北西の風が心地良いほどに吹き、潮は西〜東に緩やかに流れる。水深約66m、撒き餌、仕掛けを入れてサシエと同調するように追い撒き餌を打つ。リールのラインを20m振り込むと、2分ほどでフリーのスプールが緩やかに回り始める。ラインが50mを出た頃から少しだが潮がやや速く動きスプールの回転を上げる。ラインにテンションを与え糸フケを徐々に取り、誘いながら送り込む。

リールカウンター72mでスプールが音を立てた。真鯛のアタリだ!糸フケを取り、竿に確り乗せてアワセを入れる。フッキングさせてからフリーにしたスプールを指で押さえ竿に魚を乗せてテンションを保ったまま魚を走らせ魚が止まると、2度目のアタリ!再度繰り返し3度目のアタリを取る。この日14回の投入は55cm、48cm、58cmと3本鈎仕掛に3枚の良型真鯛を掛けた。真鯛フカセ釣りの追い喰わせだ!

ここ鷹巣沖は5月1日からカカリ釣りが解禁となりこの時期の乗っ込み真鯛(桜鯛)で毎年賑わう。鷹巣沖はしっかりと禁漁時季を取る事により魚影はかなり濃いと沖釣り師の中では知られている。この日は前日の時化のウネリが残っていたため6時から真鯛釣りの予定でだったが、海上も落ち着き始めた9時前からふかせ釣りを開始した。

案内はアラタニ釣具店で海鷹にお願いした。風、潮共に北東方向に緩やかに動く。条件も良く、午後3時半まで、24回仕掛けを入れて全て真鯛、チダイを掛けるパーフェクト釣りと3本鈎に3枚の真鯛を掛ける追い食いを2年ぶりに成し遂げた。午前9時から午後3時頃までに真鯛36cm〜61cmを22枚とチダイ28cm〜37cmを8枚と計30枚を釣り上げた。

午後3時を過ぎた頃から北東の風が吹き始め、アンカ-釣りになる前にクーラーも満タンになり魚も入らず納竿とした。大鯛は次回に繰越としたもののふかせ釣りを堪能した。

好条件とはいえ鷹巣沖の魚影の濃さには改めて目を見張らされた。これからが、最盛期で数型共に期待出来る。また、来月からは待ちに待った玄達瀬も解禁になる。是非、アラタニ釣具店にご予約のご連絡を。

【餌】

まず差し餌は沖アミの尾羽を取り、鈎先を尾から腹に抜き、二匹目の沖アミを腹から尾に先鈎を刺し沖アミの腹と腹が向き合うように真直ぐに2匹掛けにする。1匹掛けの場合も水中で回転しないように真直ぐなるように鈎に刺す。

【仕掛投入〜取り込み】

まず釣り始め、潮の流れをみるために撒き餌を撒き、潮の速さ・向きを見る。この時大事なのは、風の影響で船が振る事があるので山立てと撒き餌で確認することだ。仮に自分が大艫の右舷に後向きに釣り座を取り左舷大艫に乗船者がいる場合、船が左右に振るようであれば、船の艫が潮下に向かって左に振りきるか、その寸前に先鈎から投入する。他の仕掛にかぶる事のないように投入して、オマツリを避ける事が釣果にもつながる。

完全ふかせ釣りは、胴突きや天秤釣りの釣りに比べて手返しは良くても投入回数は半分以下だ。1回の仕掛を流すのに時間がかかり、半日釣りであれば投入回数は15〜20回がいいところである。オマツリは乗船者の釣果を激減させるので乗船者同志、気を付けて仕掛の投入をしたい。

撒き餌を2〜5m間隔で3〜4杯打ち、仕掛と撒き餌が馴染んだのを見計らい基本(水深約50m・潮の速さ普通)20m道糸を振り込む(振込棚20m)。追い撒き餌を2〜3回して、スプールをフリーにする。しばらくすると振り込んだ仕掛が張りスプールが回転をし始める。スプールが惰性で道糸を出して無駄な糸フケが出ないように、スプール調整や指で微調整子ながら底潮まで送り込む。この時底潮が良く動いていればスプールの回転が速くなる。ここから状況を見てスプールを絞ったり、誘いを入れたりして送り込みアタリ棚を探る。ただし、底潮や撒き餌から外れてしまう絞りはNG。

弱いアタリは今までの波などの波動を伴う規則的な物と異なり、スルスルスルと今までのラインの出方ではない波動を伴わない不自然に若干スプールの回転が速まる。また活性が良い場合一気にスプールをフル回転させる。この時あわててアワセを入れるのは禁物だ。ふかせ釣りの場合かなりラインを絞っていてのアタリでも糸フケがあるので、まずスプールを指で止めるかクラッチを入れハンドルを数回巻きながら竿を立て、聞きアワセをして、魚の大きさを確認。ここで再度アワセを入れる。真鯛の大きさに応じてドラッグを調整してテンションを保ったまま、巻き上げる。真鯛は底を切ってしまえば容易に上がる事が多いが、大鯛の場合底をきってから時間を掛けての遣り取りだと、残り15m付近からフィニシュにかけて、時としてかなりの抵抗する事があるので要注意、目の前での大物ロストは辛いものです。ドラッグ機能と竿の弾力性であしらい慎重に取り込もう。

※ アラタニ釣具店ではがま船 デルフィーノ 50号 2.7mがま船 真鯛ハイパースペック 3.0mCHANNEL MARK 50号 2.7mが試釣できる。ご希望の方は船長に申し出ていただきたい。

※ アラタニ釣具店では今年からタイラバを始めている。大鯛の確率が高い釣り場だ。是非チャレンジを。

タックルデータ

ロッド

がま船 真鯛SPECIAL LV H 3.75m

ふかせ真鯛王 3本仕掛 12m (ハリス 5号〜6号 、鈎 真鯛王11号〜12号)

ライン

ライン フロロカーボン6号、リール 石鯛リールまたはふかせ対応中型電動リール(6号カーボンラインが300m以上巻けるもの)

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