SALT WATER

【船】平井 憲(和歌山県 日高郡)

2017-07-18

平井 憲

釣行日2017/04/19 場所和歌山県 日高郡 日高町 比井港

釣果

イサキ 27cm〜38cm 61匹

サンスポ コラムニスト釣り女師の住田美緒さんと和歌山県日高郡日高町比井の岬丸でウイリー仕掛けで良型イサキを狙った。

日の岬沖のイサキ釣りはアンカーを降ろしてのかかり釣りで、コマセ(アミエビ)を使用しての天秤釣りである。この釣りのポイントはやはり棚取とコマセワークにある。船長の指示棚から仕掛け分コマセビシ(鉄仮面)を降ろしコマセを軽く撒き、続いて1〜2mほど上、指示棚と軽く3回程に分けて撒く。疑似鈎・差し餌と撒き餌が同調するように調整してアタリを待つのが基本だが、広い棚を探る場合はこれを数回続け指示棚より仕掛けの長さの約2〜3倍程上層までを探る作戦で良型狙いが可能だ。

食いの良い時はアタリが出たら聞き合わせをして少しそのまま待ち、ゆっくり巻き上げ追い食いを誘うのも一つの手段だが、時間の掛け過ぎは良くない。追い食いする時はすぐに掛かることがほとんどだ。

この日は、下りの潮がほとんど動かない悪状況。水温も20度から17度まで下がり魚の活性か悪い。このような時にイサキのアタリを出すためには アピール(誘い)が必要だ。マキエをしてからの誘い上げて6m程探る。アタリが無ければマキエを同調させながら送り込んででタナを探る。アタリ棚がまばらだったなので広範囲を探ることでイサキのアタリを取った。

今回はベタ底からの巻き上げ(電動のスロー巻き上げ)にイサキが反応した。いつもよりタナは深めで良型のアタリが出た。

■住田美緒さんコメント

ポイントは和歌山県の日ノ岬沖にあるトフという魚礁でイサキのサイズは通常よりやや大きく、味が良いので有名です。

しばらくすると潮が下げに変わって3分目ほどの頃にチャンスはやってきました。わたしの釣座は右舷の船尾で、ちょうど潮下という事もあり、周囲のアミエビのおこぼれに魚が反応したのでしょうか。一投一釣の入れ食いに突入です。半日便のゲーム展開としてはここからは。数釣りとサイズアップに挑戦です。安定したレンジの中で釣れていますが、1回〜2回シャクってステイのパターンと、深場からスローで巻き上げ続けるパターンがあって、どちらのパターンでくるかな?と想像しながらの楽しい駆け引きの時間でした。今回使用した仕掛けはライトタックルカラーフックのハリス3号の3本針仕掛け。そこに2連掛けの連続が続き、あっという間に床中イサキだらけに。釣果は手返しの速さで決まります。ベタ凪と風が味方をしてくれたおかげでトラブルなく次々と釣れてしまいました♪

「イサキは深場にいるのは型が小さいから、今出ているアタリのレンジよりも5mほど浅くしてみて」と、サイズアップのアドバイスをくださったのはがまかつフィールドテスター平井 憲さん。左舷トフでこちらも爆釣していてサイズアップを狙ってタナの調整をしているところ。アタリの数は少なくなりますが、大物を狙ってめげずに待つこと5分、思いがけないアタリに慌てず中速巻き上げで(高速にしてしまうと糸切れするので注意)浮いてきたシルエットを確認。

「デカイっ!」

すかさずタモでキャッチした大物イサキは朝の1匹目と同じ長寸の37cm。胴寸がある分少し大きく見えたように思います。イサキは6月から9月にかけて産卵期で4月のこの時期は脂がのっているのが特徴だそうです。そして潮が止まったタイミングで今回のゲームは終了となりました。30cm超えのイサキがたくさん混じった釣果はなんと61匹。前日の記録は更新できなかったものの大爆釣となりました。

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