釣果
ヒラマサ 75cm〜96cm 3匹、ブリ 88cm 1匹、ウマズラハギ 38cm〜42cm 2匹、イサキ 40cm1匹
午後1時過ぎ。潮はほとんど動かず、上潮は東から西に底潮は真逆に西から東にわずかに流れる大変釣り辛く、魚に活性が無い状況が早朝から続いている。玄達の釣行ではかつてない潮回りだ。荒谷剛之船長は水深40mラインから北方向に大きくポイント移動。水深68m。ハリスを8号から7号に、鈎を13号から12号に落す。ラインを15m前振り込みラインが40m出た付近で船の下(西方向)に流れていたラインが底潮に入り東方向に流れ始め、ラインの出るスピードが少し速まる。
約60m出たところでスプールにテンションを加えながらラインを送り込むと!スプールが音を立てた!ヒラマサのヒット直後の引きは何度味わってもいいものだ。 がま船 真鯛スペシャル LVが鋭く弧を描き竿先が海面に突き刺さる。(写真竿2)ドラグが効きラインが5m程出て止まる。このタイミングで巻き取りに入り魚の頭が此方を向いている時は巻き取れるので間髪入れず巻き上げ魚が逆を向いて逃げる時は竿とドラグを使いしのぎ又引きが弱まったら魚の頭を此方に向けて巻き上げ、これを数回繰り返し十分に弱らせた。円を描きながら海面に顔を見せたのは良型96cmのヒラマサだ。
福井県 鷹巣沖から35km沖合に位置する隠れ根の大きな瀬が、沖釣り好きならば誰もが知る一級漁場の玄達瀬である。
玄達瀬は北東に向かって縦(長さ)約18km・幅(横)約7kmに細長く伸び、水深は陸方向250m、沖方向は300m。内側に向かって約10m〜30mに急にせり上る起伏の激しい瀬であるため、複雑な潮流を生み魚が集まりやすい漁場となっている。資源保護のため一年間のうち6月16日〜8月15日までの2ヶ月間に許可証を持った船しか入ることができないため、他の漁場より大物に巡り逢う確率はかなり高く釣り師にとっては絶好の漁場です。7月〜8月の夏になると対馬海流が入り浅根に当たって複雑な潮流をつくるため、真鯛、ブリ、ヒラマサ、石鯛、グレ・ウマズラなど多くの魚種が期待できる。ここでの上物の釣り方としては完全ふかせ釣りが主流となっている。
取材日の前日は潮も程良い本潮(西から東)でヒラマサも好調に釣れているとの情報で期待膨らます取材だったのだが、人生「釣り・取材」は甘くはない。
午前5時 アラタニ釣具店 荒谷剛之船長の 海鷹にて鷹巣港を出船。心癒される日の出と共に約20ノットでのクルージング。50分程で玄達瀬のポイントに到着!荒谷船長は20分程かけて丹念にポイントを探り水深約40mラインに船を掛ける。ここまでは順調に事は運んだのだが…海上は無風、上潮は西に、底潮は東にわずかに動く程で仕掛けを回収すると真下から上がって来る状況と先日の好条件とは一転。解禁後最悪の潮回りだ。
1投目にイサキの40cmが顔を見せるもののその後は餌取りの猛攻撃にあう。余りに餌取りの多さに暫くして水深約70mの深場のポイントに移動。仕掛をワンクラス落とし2枚潮のエサの同調に気を付けて中間層から底潮を探る。ようやく午後にヒラマサをヒットさせた。その後は潮の流れも相変わらずの鈍い2枚潮。そこで電動リールよりラインの出が良く小細工の効く手巻きリールに替えてヒラマサ、ブリを続けてヒットさせる事に成功した。
この日悪条件の中ヒラマサ75cm〜96cmを3本。ブリ88cm 1本、ウマズラハギ 38cm〜42cm 2匹、イサキ 40cm1匹の釣果になった。潮は最悪の2枚潮だったが剛之船長のポイントに対する機転と、玄達瀬の魚の濃さが改めて確信できる釣行だった。潮が動けばヒラマサや真鯛に石鯛、グレなどの魚が顔を見せてくれるのは間違え無いだろう。玄達の魚は引き味、食べ味共に最高だ。まだ釣行されていない皆様!是非玄達瀬でのふかせ釣りに挑戦あれ。
■注意事項
玄達瀬は潮の動きで釣果が左右します。潮が動けば魚影が濃いので必ず良い釣果がでますが、その反面、餌取りも多いので潮が止まると差し餌が持ちません。一日一回は潮が変わるのでできれば半日釣りより一日釣りが良いと思います。潮が動いた時が大物にも巡り逢うチャンスです。今年も良型の真鯛やヒラマサや、グレに石鯛、ワラサ等続々釣れています!特にヒラマサはメーター越えも顔を見せているので是非チャレンジしてください。
※海鷹には、 がま船 真鯛ハイパースペック3.0m、がま船 デルフィーノ50号、チャンネルマーク50号2.7mが実釣できます。ご希望の方は船長にお申し出ください。
※アラタニ釣具店は、オキアミHAMAICHIGにGクリル等の刺しエサは販売しています。
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