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G杯 2018
2018-02-08
大会結果
第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権
式会社 がまかつ
平成29年12月2日(日)~4日(火)
大分県佐伯市 米水津
「撒きエサと刺しエサをきっちり合わす」 田揚清明選手(34・尾鷲)が基本に忠実なオーソドックスな釣りで強豪を抑えて憧れのG杯を手にした。 「第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」(主催・株式会社がまかつ)が12月2日から4日まで昨年と同様、大分県佐伯市の米水津で開催された。地区予選が行われた秋田県男鹿、三重県尾鷲、山口県徳山、長崎県五島列島(宮之浦)など全国10会場から36選手(シード、がまかつ推薦を含む)が参加、25cm以上の総重量を競った。 4日の決勝戦は強風のなか共に初出場の田揚選手と古瀬徹選手(50・五島列島)が「千畳敷」で対戦。田揚選手は外道に悩まされながらも丁寧な攻めで1905g(4匹)釣り、後半追い上げる古瀬選手に495g差をつけ振り切った。3位決定戦はやはり初出場の鶴永貴史選手(47・米水津I)が地元の利を生かして6010g(10匹)の大釣りで大澤雄一選手(46・伊豆)に快勝した。昨年優勝の江藤憲幸選手(44・シード)は準々決勝で良型をそろえた鶴永選手に阻まれた。
「やっちゃいました、うれしい」。検量結果が出ると思いを言葉にし、右腕で涙顔を覆い隠し喜びをかみしめていた。磯へ上がればグレが釣れる環境の長崎県・五島市生まれ。「5歳のころから」父方の清一さん(故人)や母方の松阪初男さんといった二人のおじいさんと釣りをすることで「面白さ」を知った。中学、高校、大学とバレーボールに打ち込むが、大学1年時に靱帯(じんたい)を傷めて退部。再び釣りを始めたのは就職と同時に職場の先輩から「五島の出身なら磯釣りしたことあるやろ」と声を掛けられ、一緒に竿を出し始め本格的に釣りを再開。そのころからトーナメントも意識し、25歳のとき「守口荒磯釣クラブ」に入った。地域やマスコミなどが主催する大会にも挑戦し、周囲から「勝てる」「次は勝てる」と言われるが4、5位止まり。「言われ続けて勝てないとキツイ」。それでも「憧れだったG杯を目標に」竿を出し続けた。強豪がそろうG杯全国大会初挑戦。「せっかく行くんなら優勝せんと意味ないやろ」。いつもなら何も言わずお守りを持たせてくれる妻の早弥花さん(27)から初めて檄(げき)が飛んだ。「ボクには技術はないけど魚が付いてくれる」。九州勢強しの米水津だけに「何とか勝ちたい」思いも強くなる。
師匠から教えを受けた「撒きエサと刺しエサをきっちり合わせる」基本に忠実な丁寧な釣りに徹し予選リーグ、決勝トーナメントを見事乗り切った。「ほぼ地元優勝が続く米水津で優勝できたのがうれしい」。達成感から出た言葉だろう。初めて大会に来て驚かされたことがある。「みんなG杯が目標なのに次に試合する磯のことや、まきエサの中を釣らないとだめと教えてくれたり、みんなが仲間という印象だった」。来年は「畏れ多いことは考えてないが一から頑張りたい。あと1年間楽しく釣りをし、ここで仲良くなった人たちとご飯を食べたり、いろんな話が出来たらいいかな」。二人のおじいさんが教えてくれた「釣りの楽しさ」に通じる。
先調子で、思い切った釣りが出来る竿として「がま磯 グレ競技スペシャルIII 1.25号 5.3m」を選びました。操作性がよく振り抜けも抜群で、手返しを求められるトーナメントでは存分に力を発揮してくれます。それに、細いハリスを使えるのが強みです。今回も初日の予選では1.5号の細いハリスで48cm、49cmの口太も難なく取れています。魚とのやりとりも楽です。1.25号は幅広いフィールドに対応してくれます。今回、思い出を作ってくれたこの竿をこの先も頼もしい相棒として使っていきます。
「掛りすぎ口太」は形状的にみて懐が狭く、軸も細くて耳の部分も小さいことから魚が何の抵抗もなくくわえ込んでくれます。たとえ飲みこまれてもスッポ抜けが少ないです。ハリ先は貫通性がよく安心して使えます。ハリのサイズは「エサ取りの種類」「魚の多さ」「食いがいいか悪いか」で換えます。キタマクラ対策として刺しエサを撒きエサで隠すためエサ取りが多いときは4号を、手返し勝負のときは「A1 一刀グレ」の5、6号を使います。ハリ先の角度なのか軽い合わせでもしっかり掛かってくれます。それに軸が長いので飲みこまれにくく手返しのスピードがアップします。
今シーズンの米水津のグレは場所ムラもあるが、地方回りでは40cm後半が出るなど期待が持たれる。ただ遠征組にはキタマクラ、アイゴなどのエサ取り対策の工夫が明暗を分けそうだ。
初日の予選リーグはポイント制で、参加36選手が6組に分かれて25cm以上のグレの総重量を競う。雨のなか50分ハーフの1時間40分で4試合戦い、各組1選手が翌日の決勝トーナメントの準々決勝へ進む。加えて各組2位の選手の中から規定で2選手がワイルドカードとして勝ち上がる。
予選1組はG杯覇者が2人。第27回(2008年・沖ノ島)の笹岡路弘選手(47・日振島)、同30回(2011年・米水津)の猪熊博之選手(47・がまかつ推薦)。「今年は1勝を」と今田祥平選手(39・若狭大島)らが挑むが、猪熊選手が4戦全勝で15kg超の爆釣。福原健選手(39・日振島)がワイルドカードで抜けた。 2組は連覇を目指す江藤憲幸選手(44・シード)が実力を発揮。学釣連出身の米本健一選手(54・伊豆)、初出場の赤嶺吉蔵選手(50・伊豆)、国兼巨人選手(44・尾鷲)らが挑戦したが及ばなかった。「米水津は初めて」と言う古瀬徹選手(50・五島列島)が3組では堂々の圧勝。「4敗は避けたい」笠原利孝選手(49・徳山)は健闘むなしく2勝2敗で及ばす。 4組は初出場ながら「地元なので何とかしたい」有田達也選手(47・米水津II)が3勝1分けで面目躍如。「運に助けられた」鶴永貴史選手(47・米水津I)がワイルドカードを引き当てた。夏の高校野球の金足農高、なまはげユネスコ無形文化遺産登録に続き「秋田旋風」を狙った大井洋選手(44・男鹿)は来年に期待。シードの谷慎也選手(28)も「ミスがあった」と再挑戦。「初めて九州で釣る」大澤雄一選手(46・伊豆)がシードの藤井信行選手(38)を堂々抑えた。平成生まれの玉井克忠選手(27・尾鷲)、「98㌫はチヌ釣りをしている」井手史仁選手(50・徳山)は届かず。 串本大島代表3選手が全員同組となった最終6組は「釣れるところに連れて行って」と猛アピールの田揚清明選手(34・尾鷲)が見事勝ち抜け。「雪辱戦」の濱中有祐選手(38・串本大島)は来年にかける。
翌4日の準々決勝戦からトーナメント方式で8選手が4組に分かれて1時間40分対戦した。
準々決勝戦1組は午前7時から田揚選手と地元の有田選手が「横島ロープ」で対戦。潮の動きハナをとらえた田揚選手が2匹、1095gで勝ち抜けた。有田選手は「地元のプレッシャーもあり、バラシが続いたのが痛かった」。「沖の観音」の2組は大澤選手と猪熊選手。前半猪熊選手が規定サイズ2匹でリード。場所交代後は大澤選手が立て続けに食わせ逆転。サラシに苦戦の猪熊選手に945g差で逃げ切った。猪熊選手は「上潮がすべり仕掛けをなじませるのが難しかった」。3組は「キナル」で古瀬選手と福原選手が対戦。安定してアタリを取った古瀬選手は後半戦に入っても確実に食わせ、規定サイズの3匹2035gで準決勝戦へ進んだ。福原選手はアタリが合わず「大事なところでバラシはだめ。初の決勝トーナメントで緊張しリズムに乗れなかった」と悔やんだ。南風が強いなか4組は江藤選手と鶴永選手が「横島4番」に入った。潮の動きが鈍くグレの活性も低かったが鶴永選手が開始17分、22分と続けて良型を食わせてリード。江藤選手も同数で並ぶが型に勝る鶴永選手が895g差で快勝。江藤選手は「浅く釣り過ぎ。スッポ抜けもありました」と課題を残した。
準決勝の1組は「横島4番」で田揚選手と大澤選手。周囲にはボラとイワシがわきグレの活性も低く前半大澤選手が掛けたがリリースサイズ。試合が動いたのは後半に入ってから。船着きの田揚選手がキーパーサイズを続けて3匹確保、1190gで勝負を決めた。2組は準々決勝戦で強豪を下した古瀬選手と鶴永選手が顔合わせ。潮下の古瀬選手が良型3匹で先行。後半に入ってもコンスタントに数を伸ばし計8匹、6230gで快勝。鶴永選手はハリ外れなど最後までリズムに乗れなかった。「恥ずかしい釣りをした」と悔やむ。
G杯獲得を目指して初出場同士の戦いとなった決勝戦。「千畳敷」で午前11時55分から50分ハーフの1時間40分で開始。南向き東寄りに田揚選手、西寄りに古瀬選手が立つ。 潮は東へゆっくり流れ、上げに入る。時折吹く強い風が選手にどう影響するのか。田揚選手は沖へ流れる引き潮に仕掛けを乗せ、グレを引きずり出す作戦。高場に立つ古瀬選手は糸を張り気味でアタリを効くが、足場が高く攻め辛そうだ。開始35分、引かれ潮を攻める田揚選手に待望のアタリ。その後も当たるがバラシ、リリースが続く。古瀬選手は本来の釣りが出来ないまま場所交代へ。後半戦に入り古瀬選手は風に苦戦しながらも何とか仕掛を落ち着かせ、規定前後のサイズをキープ。田揚選手も外道に悩まされながらも基本に沿った丁寧な釣りで小型を確保し終了。終盤、古瀬選手は本命ポイントの中央寄りに移動したが遅く、495g 差で田揚選手が栄冠を手にした。
残りのシード権をかけて戦う3位決定戦も初出場同士。ホームの鶴永選手と大澤選手が「西のハナ」で対戦。「風と波は想定していた」と言う鶴永選手が浅ダナで小型ながら安定して食わせ、前半交代前には4連続ヒットなど6匹で大きくリード。大澤選手は前半、イスズミなど外道に悩まされながらも良型を釣りペースをつかみかけたが、場所交代直前に痛恨のバラシ。 後半に入っても安定した釣りの鶴永選手は「地元有利」を武器に潮の動きをとらえ、終盤にも大型の尾長を食わせて勝負を決めた。大澤選手は風と波に加え、バラシで最後まで攻めが組み立てられず涙をのんだ。「悔しいけど貴重な体験ができました」。続けて「(米水津で)700分釣りが出来て幸せです」。
※敬称略
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 五島列島(宮ノ浦)会場
2018-02-18
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 串本大島会場
2018-02-17
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 尾鷲会場
2018-02-16
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 日振島会場
2018-02-15
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 米水津II会場
2018-02-14
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 米水津I会場
2018-02-13
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 伊豆会場
2018-02-12
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 徳山会場
2018-02-11
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 若狭大島会場
2018-02-10
2018年度 第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 地区予選 男鹿会場
2018-02-09