鮎釣りには「比重がナイロンやフロロに近い1.0ってことで、水の抵抗をうまく拾ってくれて、オトリが尻尾をよく振ります。“誘い動作”っていうんですけど、それが非常によく出るので野鮎を挑発して追いかけられやすく、掛けやすい仕掛ですね。複合ラインでは追わない低活性時にもこの泳ぎはすごく効きます。それに直線強度がめちゃくちゃ高いので、今までの複合ラインに比べてワンランク下の号数が使える。水切れがよくて裁きやすく感度もいいので、荒瀬や激流でも使いやすいですね」 田嶋剛が絶賛する「アーマード®F+pro大鮎パーフェクト仕掛」は、適度な張りやコシを持たせることでナイロンラインのような扱いやすさを持たせた高感度·高強度のPEライン「アーマード®F+pro」を水中糸に使った完成仕掛だ。 大鮎用のラインナップは0.2号と0.4号。どちらも水中糸を6m取ることで、水深の深い荒瀬に潜む大鮎を狙う際に、しっかり竿を寝かせて釣ることができる。「水中糸が短いと天上糸や目印が水中に沈んじゃってすごく使いづらいですからね」 ツケ糸を使わず中ハリス2号を水中糸に直結するワンピース仕様。結び目を減らすことで強度低下を防ぐとともに、オモリ使用時のトラブルを軽減する。さらにサカサバリには刺しやすくて抜け落ちにくく、太ハリスに対応する「楽勝サカサ(ハリス止式)」6号を採用することで大鮎との真っ向勝負をサポートする。 ベタ竿で瀬の中を引くと石に擦れて水中糸がキズつくことがあるが、ナイロンやフロロのように結べるので、すぐに仕掛が直せるのもアーマード®のメリット。またメタルや複合ラインの仕掛に比べて安いのもうれしい。「キンクもしないのですごく使いやすいですね。簡単にいえば、ナイロンやフロロがめちゃくちゃ強くなった仕掛って考えてもらえばいいですよ」228荒瀬の“野生“を手玉に取る新兵器メタルラインより軽い水中糸の利点「どんどん泳いで行くなぁ、泳がせ釣りがうまくなったみたい」細香の足元から丁寧に放たれたオトリは、流心を横切って竿の長さよりもはるか先、仕掛いっぱいまで泳ぎ切り対岸に到着したところで、ガッツーンという派手なアタリで目印が吹き飛んだ。「掛かった掛かった。水量が少ない盛夏にはナイロンラインで泳がせる場面が多かったんですが、これからはアーマード®が活躍するかも」一方、瀬肩に陣取った前山。ルアーマンでもある前山にとっては、アーマード®F+proはなじみのある素材。「これって編み込んでいないタイプのPEラインですよね。メタルラインと複合ラインなら、複合ラインの方が泳がせ釣りは得意なイメージですが、その複合メタルよりさらにオトリが泳ぐ感じですね」 その泳ぎやすさを生かして、大岩のそばにオトリを導き、大岩の真横のオトリを止めづらい急流でオトリを止めると目印が躍った。「軽い糸だけど、細いから流れが強くてもオトリの入りがいいし、流れに負けない。あと感度がいい。ピンポイントで止めたいときは、泳ぎすぎないように斜め前から軽く引っ張ってあげれば、ちゃんと止まります。この細さと強さ、そして、泳がせやすさは武器です。これはありですね」瀬やトロで大活躍仕掛掛強い細い軽いリーズナブルで何度も使える5拍子そろった話題の仕掛大鮎パーフェクト激流・大鮎に仕掛パーフェクト
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