GAMAKATSU FISHING GEAR CATALOG 2024_鈎
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軸に対して外を向くストレートな鈎先はコンタクト性が高く触れた瞬間に掛かり、カエシの下までが内に向くことで身を切り裂くことなく、ぐいぐい刺さり込んでいく。「普通の鈎は口の中に浅く掛かったときに強く引っ張ると出てきますが、この鈎は逆に刺さり込んでいくので抜けない。だから■い渋るグレを逃すことがないのですが、逆に活性の高いときは手返しが遅くなるし、尾長が相手だと鈎をのみ込まれてハリスを切られちゃいます」軸下の腰から鈎先までのフトコロに角度を付けて狭めにすることで、吸い込みをよくするとともに保持力をアップ。素早く掛かって刺さり込んだあとがっちりグレをキープできるのは、試行錯誤を繰り返したこの形状に理由がある。また、高硬度、高強度、対摩耗性に優れる「GハードV2」素材を採用することでフトコロ強度と鈎先の耐久性が大きくアップしているのだ。鈎の特徴を示す「がまかつ鈎ポジショニングマップ」で、鈎先角度がほぼ中央に位置するのが「セレクトグレ」。号数別専用設計のため号数によって少し異なるが6号では22度。それに対して「触れ掛り口太」は倍以上の53度となっており、いかに掛かりが早いかお分かりいただけるだろう鈎が引かれる方向と鈎先の延長方向との角度が鈎先角度。これが大きいほど鈎掛かりは早くなるが刺さり込みは悪くなり、小さいほど掛かりは遅くなるが刺さり込みはよくなる。一般的なグレ鈎は掛かりと刺さり込みのバランスを考えて鈎先が少し内を向いたものが多いが、「触れ掛り口太」は外に向けることでグレ鈎史上最速の掛かりを実現した。軸の長さも難しかったと久保野はいう。「尾長を釣るような鈎は口に掛けたいからけっこう長くするんだけど、この鈎に関してはもうのませることが標準なので吸い込みがいいように軽量短軸にしています。ただ、短くしすぎると掛からないんですよ。テストを繰り返してたどり着いたのが、吸い込みがよくてしっかり掛かるこの長さなんですね」。カラーはサシ■のオキアミにしっかりなじむファインピンクで、鈎先の鋭さをいかす極薄コーティングだ。188鈎先角度の比較鈎先の延長方向53°鈎が引かれる方向

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