久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」

久保野孝太郎(くぼの・こうたろう)

1969 年生まれ。がまかつフィールドテスター。関東勢初のG 杯グレ優勝を果たしたほか、G 杯チヌでも準優勝とトーナメントシーンで輝かしい戦績を残し、全国の磯を舞台に活躍。

久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」

実釣で繰り出した久保野の一手②

釣り続けるうちに……か 目先を変えるかの決断を!

サイズアップを期待して私が選択したのは、ハエ根の落ち込み際を直撃する作戦です。潮目付近を深くまで探ってもサイズが上がらなかったこともあり、ならばと障害物周りを直撃することにしました。結局は仁科と同じ展開になっていますね(笑)。
この作戦が成立した要因として、風向きが南寄りに変わったことが挙げられます。これによりポイントへ仕掛けを投じやすくなり、しかも潮下への糸フケが抑制されるようになって仕掛けを張りやすくなりました。1投目は上手くいかなかったものの、2投目で狙いどおりに落ち込み際に仕掛けを入れ込むことができ、37㎝という魚を引き出すことができました。でも、リスクの高い根越しの釣りでしたから、根ズレでバラさないように必死でしたよ。

久保野孝太郎「ウキフカセ秘伝」画像16
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「思い切ってあのハエ根の向こうを狙ってみようか」と作戦変更を示唆した久保野さん。リスクは高いもののサイズアップの可能性は濃厚!?

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作戦変更からわずか2投目、根の向こう側へ投じたウキが引き込まれて竿が大きく曲がった。ヒヤヒヤのヤリトリを経て引き上げられたのは37㎝の口太グレ! 狙いどおりの一発に破顔一笑!

この記事は磯・投げ情報1月号の記事を再編集し掲載しております。